抱っこするのも一苦労! 飼育員さんの知られざる努力も
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- すごいコアラ!
- 価格:1,540円(税込)
飼育園によって様々ですが、爪が鋭いコアラを人間の子供のように抱っこしようとすると落ち着かず、引っ掻かれる可能性が非常に高いです。そのため、平川動物公園では、人間の腕を木に見立てた形で座ってもらう抱っこの仕方をしています。
片手でコアラの前足を集めて握り、ちょうどひじを曲げたあたりに座らせます。一見、コアラが身動きできず拘束されているようにも感じられますが、実はコアラの前足の間に飼育員の人差し指が入っています。こうすればコアラも動きが制限されすぎず、木の股に座る行動に似ており、安定して落ち着くのです。
そんなコアラの抱っこですが、お尻をつける際に個体によって飼育員の右腕に乗ってくる子と、左腕に乗ってくる子に必ず分かれます。右腕に乗る子を左腕に乗せようとしても嫌がるし、逆も同じ。たまにどうしようもなくて反対の腕に乗せることもありますが、やはり落ち着きがありません。どちらの腕でもいいよ! という個体はあまりいないのです。だから、個体の好みに合わせて、乗りたい方の腕で常に抱っこしています。
コアラ担当になってすぐの飼育員は、抱き方ひとつにしても下手です。強引に抱こうとしてしまい、何度もコアラに噛まれたりします。そういうコアラは抱かれるのを嫌がるようになったりします。だいたい抱っこイベントは30分交代なので、さすがに30分という長丁場は厳しかったのかもしれませんね。
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1896年(明治29年)創立。『斜陽』(太宰治)や『金閣寺』(三島由紀夫)、『さくらえび』(さくらももこ)、『1Q84』(村上春樹)、近年では『大家さんと僕』(矢部太郎)などのベストセラー作品を刊行している総合出版社。「新潮文庫の100冊」でお馴染みの新潮文庫や新潮新書、新潮クレスト・ブックス、とんぼの本などを刊行しているほか、「週刊新潮」「新潮」「芸術新潮」「nicola」「ニコ☆プチ」「ENGINE」などの雑誌も手掛けている。
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