「人々はいろんな事情を抱えて、それでも平然と生きている」2023年に亡くなった伊集院静のラストメッセージ「大人の流儀」最終12巻が発売[文芸書ベストセラー]

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 11月26日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『架空犯』が獲得した。
 第2位は『人魚が逃げた』。第3位は『またどこかで 大人の流儀12』となった。

 3位の『またどこかで 大人の流儀12』は2023年11月に亡くなった伊集院静さんの人気エッセイシリーズ最終巻。『受け月』(文藝春秋)や『機関車先生』(講談社)など数々の名小説を手掛けた作家であり、「ギンギラギンにさりげなく」「愚か者」など作詞家としても活躍してきた伊集院さん。文壇・芸能界・ビジネス界・スポーツ界など様々な人々と幅広く交流し、多くの出会いと別れを経験してきたその含蓄のある言葉はエッセイの中でも輝いていた。「大人の流儀」は2011年にはじまり、本編12冊の他に名言集なども発売され、累計で発行部数240万部を記録する人気シリーズ。12巻には死の直前まで書き綴ったというラストメッセージが収録されている。

1位『架空犯』東野圭吾[著](幻冬舎)

『白鳥とコウモリ』の世界再び――シリーズ最新作「まるで幽霊を追いかけているようだ」焼け落ちた屋敷から見つかったのは、都議会議員と元女優夫婦の遺体だった。華やかな人生を送ってきた二人に何が起きたのか。「誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもーー。」(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『人魚が逃げた』青山美智子[著](PHP研究所)

僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ、この場所に――。本屋大賞4年連続ノミネート!話題の著者が紡ぐ、新たな代表作。(PHP研究所ウェブサイトより)

3位『またどこかで 大人の流儀12』伊集院静[著](講談社)

国民的ベストセラー「大人の流儀」シリーズ最終巻!伊集院があなたに贈る最後の言葉ーー数えきれない出逢いと別れを経験してきた作家が死の直前まで書き綴ったラストメッセージ。人間は皆が強く、逞しい生き物ではないが、弱々しくて、くじけてばかりいる生き物でもない。踏ん張りきれないように思えても、そんなに簡単にはこわれない。人間の身体には、そういうものが備わっているのだ。“人々はいろんな事情をかかえて、それでも平然と生きている”(講談社ウェブサイトより)

4位『口に関するアンケート』背筋[著](ポプラ社)

5位『二人一組になってください』木爾チレン[著](双葉社)

6位『婚活マエストロ』宮島未奈[著](文藝春秋)

7位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

8位『転生アラサー女子の異世改活 3 政略結婚は嫌なので、雑学知識で楽しい改革ライフを決行しちゃいます!』清水ゆりか[著](ホビージャパン)

9位『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 11』明鏡シスイ[著](ホビージャパン)

10位『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』宮部みゆき[著](PHP研究所)

〈文芸書ランキング 11月26日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年11月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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