「世の中の汚い部分をみないでどこまで大きくなれるのか」ヨシタケシンスケ 最新作は人生の難題をゲームに見立て乗り越える『そういうゲーム』[児童書ベストセラー]

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 12月3日トーハンの週間ベストセラーが発表され、児童書第1位は『パンどろぼうとりんごかめん』が獲得した。
 第2位は『もうじきたべられるぼく』。第3位は『おしりたんてい かいとうUの おとしもの』となった。

 4位以下で注目は9位にランクインした『そういうゲーム』。人気の絵本作家・ヨシタケシンスケさんの最新作。人生の様々なシーンをゲームに見立て、「そういうゲーム」を楽しむつもりでやり過ごす。横断歩道の白い部分だけを踏んで渡る「ゲーム」から、《世の中のみにくいぶぶん、きたないぶぶんを 見ないままで どこまで大きくなれるのか。》《自分を傷つける人からどこまで遠くにいけるか。 そこそこ いごこちのいいばしょを みつけることが つくることができるかどうか。》などヘビーな「ゲーム」も。考えすぎてこじらせてしまう人も「ゲーム」と考えれば気楽になる。ヨシタケ流考え方のヒント集だ。

1位『パンどろぼうとりんごかめん』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

「パンどろぼう」シリーズ待望の第6弾!今度の舞台はくだもの農園!にわとり一家がいとなむコッコ農園へ、パンをとどけにやってきたパンどろぼう。なにものかに農園があらされていることを知り、みまわりにでかけます。「あ!のうえんをあらしているのはおまえたちだな!」「うまそうなパンがあらわれたブヒ」「たべてやるブホ」ピンチにおちいったパンどろぼう。そこに登場したのは―――?最強にして最弱!たよれる(?)ニューヒロイン、参上!(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『もうじきたべられるぼく』はせがわゆうじ[作](中央公論新社)

号泣必至。ぼくはお母さんと会えるのか――TikTokで300万回再生された泣ける話が待望の書籍化。食育にもおすすめの1冊(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『おしりたんてい かいとうUの おとしもの』トロル[さく・え](ポプラ社)

おしりたんていに、おとしもの探しの依頼が届いた。差出人はかいとうU。彼がおとしたものとは、そしてそれを探す目的とは…!?(ポプラ社ウェブサイトより)

4位『大ピンチずかん2』鈴木のりたけ[作](小学館)

5位『四つ子ぐらし(19) 四姉妹のナゾ解きチャレンジ!』ひのひまり[作]佐倉おりこ[絵](KADOKAWA)

6位『ノラネコぐんだん ピザをやく』工藤ノリコ[著](白泉社)

7位『パンどろぼう』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

8位『大ピンチずかん』鈴木のりたけ[作](小学館)

9位『そういうゲーム』ヨシタケシンスケ[著](KADOKAWA)

10位『おせち』内田有美[文・絵]満留邦子[料理]三浦康子[監修](福音館書店)

〈児童書ランキング 12月3日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年12月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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