ノンスタ石田明の「M-1答え合わせ」本 令和ロマン高比良くるまも「すごく影響を受けました」[新書ベストセラー]

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 1月7日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『人生の壁』が獲得した。
 第2位は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。第3位は『答え合わせ』となった。

 3位にランクインした『答え合わせ』はお笑いコンビ・NON STYLEの石田明さんが「漫才論」を語った一冊。石田さんは2008年にM-1チャンピオンとなった理論派漫才師。これまで毎年のM-1を振り返る「M-1答え合わせ」をラジオ番組で行い、その鋭い分析は多くの芸人から共感を得ている。吉本興業の漫才師養成学校NSCでも講師を努める石田さんが、漫才がなぜ面白いのか、どうしてこの人は面白いのか、なぜあのコンビはM-1で勝てたのか、などお笑いにまつわる様々な疑問の「答え」を明かす。

 2024年10月31日の『答え合わせ』発売と同時期2024年11月8日に発売された令和ロマン・高比良くるまさんの『漫才過剰考察』もM-1の分析やお笑い論について書かれた一冊。高比良さんは『答え合わせ』の帯にも《この1冊でNSC1年分の価値ありますけど逆に大丈夫ですか?》とコメントを寄せており、自著の刊行記念インタビューでは『答え合わせ』に《すごく影響を受けました。》と告白。さらに《石田さんが膨大な経験とさまざまな実績をもとに正しい漫才の指南をしたときの説得力がすごかったんで、自分が書いている中で石田さんの本とかぶっている内容は消しました。石田先生が正しいことは教えてくれるんで、学校では教えてくれないところみたいな、所さんの、みたいな、そこんトコロ! みたいな感じですね。なのでお笑いヤンキーのみなさんに読んでほしいですね。》と二冊の違いについて分析している。

1位『人生の壁』養老孟司[著](新潮社)

生きていくうえで壁にぶつからない人はいない。それをどう乗り越えるか。どう上手にかわすか。「子どもは大人の予備軍ではない」「嫌なことをやってわかることがある」「人の気持ちは論理だけでは変わらない」「居心地の良い場所を見つけることが大切」「生きる意味を過剰に考えすぎてはいけない」――自身の幼年期から今日までを振り返りつつ、誰にとっても厄介な「人生の壁」を越える知恵を正面から語る。(新潮社ウェブサイトより)

2位『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆[著](集英社)

「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。(集英社ウェブサイトより)

3位『答え合わせ』石田明[著](マガジンハウス)

本書は、漫才に対する分析が鋭すぎて、「石田教授」とも呼ばれている石田明さんが「漫才論」について語り尽くした一冊です。「漫才か漫才じゃないかの違いは何か?」といった【漫才論】から、「なぜM-1ではネタ選びを間違えてしまうのか?」といった【M-1論】まで、漫才やM-1にまつわる疑問に「答え」を出していきます。読むだけで漫才の見方が一気に「深化」する新たな漫才バイブルです。(マガジンハウスウェブサイトより抜粋)

4位『狂った世界』百田尚樹[著](新潮社)

5位『世界のニュースを日本人は何も知らない6 – 超混沌時代の最前線と裏側 -』谷本真由美[著](ワニブックス)

6位『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』荒木飛呂彦[著](集英社)

7位『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』坂本貴志[著](講談社)

8位『60歳からの知っておくべき地政学』高橋洋一[著](扶桑社)

9位『日ソ戦争 帝国日本最後の戦い』麻田雅文[著](中央公論新社)

10位『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』西林克彦[著](光文社)

〈新書ランキング 1月7日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年1月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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