本屋大賞受賞・100万部突破 京阪電車・滋賀県警・びわ湖マラソンともコラボ『成瀬は天下を取りにいく』シリーズ第二作も本屋大賞にノミネート[文芸書ベストセラー]

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 2月18日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『謎の香りはパン屋から』が獲得した。
第2位は『C線上のアリア』、第3位は『転生したらスライムだった件 22』となっている。

 4位以下で注目は6位にランクインした『成瀬は天下を取りにいく』。宮島未奈さんのデビュー作にして2024年本屋大賞を受賞した話題作だ。滋賀県大津を舞台に、我が道を行く主人公・成瀬あかりの爆走する日常を描いた青春小説。1月にはシリーズ累計100万部を突破し、2月3日には続編である『成瀬は信じた道をいく』が2025年本屋大賞ノミネート作に選出された。現在、宮島さんは三作目を執筆中だという。

 成瀬シリーズでは、琵琶湖、西武大津店、ミシガンクルーズ、膳所高、平和堂など、滋賀県民には身近な場所が数多く登場し、宮島さんも住む滋賀県では大きな盛り上がりを見せている。地元の企業や自治体、イベントでは成瀬あかりのキャラクターが数多く起用され、琵琶湖汽船ミシガンクルーズではコラボ企画が開催され、京阪電車石山坂本線ではラッピング電車が走り、滋賀県警の交通安全ポスターにも登場した。3月9日に開催される「びわ湖マラソン2025」ではPR役として抜擢され、ポスターやパンフレット、大会ウェブサイトに成瀬が登場している。

1位 『謎の香りはパン屋から』 土屋うさぎ[著](宝島社)

謎はクロワッサンのように折り重なり、カレーパンのように刺激的!パン屋さんでの〈日常の謎〉を解く”美味しい”ミステリー(宝島社ウェブサイトより)

2位 『C線上のアリア』 湊かなえ[著](朝日新聞出版)

中学生の時に両親を事故でなくした美佐は、叔母に引き取られ、高校時代を山間部の田舎町で過ごす。それから約30年、叔母に認知症の症状が見られると役場から連絡があり、懐かしい故郷を訪れる。かつて、美しく丁寧に暮らしていた家はごみ屋敷と化していた。片付けを進めていくと、当時の恋人から借りた本を見つける。あったかもしれない未来をのぞき見するような思いで、本を返しに行った美佐は、衝撃的な場面を目撃する。担い手となった女性たちの心の声が響く介護ミステリ(朝日新聞出版ウェブサイトより)

3位 『転生したらスライムだった件 22』 伏瀬[著](マイクロマガジン社)

リムル不在のまま戦局は更に混沌さを増していく!待望の最新刊いよいよ登場!!(マイクロマガジン社ウェブサイトより)

4位 『歌集 ゆふすげ』 美智子[著](岩波書店)

5位 『藍を継ぐ海』 伊与原新[著](新潮社)

6位 『成瀬は天下を取りにいく』 宮島未奈[著](新潮社)

7位 『ゲーテはすべてを言った』 鈴木結生[著](朝日新聞出版)

8位 『サイレント・ウィッチ IX 沈黙の魔女の隠しごと』 依空まつり[著](KADOKAWA)

9位 『カフネ』 阿部暁子[著](講談社)

10位 『禁忌の子』 山口未桜[著](東京創元社)

〈文芸書ランキング 2月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年2月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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