【話題の本】図鑑『はじめての国宝』青柳正規監修

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■仏像の目力の正体は… 日本美術を多角的に解説

お寺の塔の屋根はいくつ? 仏像の目力の正体は? 実は、塔の多くは床が一つしかない1階建て。五重塔や三重塔は、屋根が6つに見えても、屋根に数えないものがある。仏像の目は、光を反射する水晶をはめこんだものや、ガラス玉の黒目で視線を際立たせたものがあるという。

国宝を通して子供に日本美術の見方を伝える図鑑が好評だ。出版取次大手、トーハンが4日発表した週間ベストセラー(児童書)でトップを獲得した。版元の小学館によると、本書は「小学館の図鑑NEOアート」シリーズ第2弾。第1弾『図解 はじめての絵画』は初版6万部でスタートし、発売3日で重版出来(しゅったい)。2年足らずで27万部を突破した。その実績を踏まえ、今回は初版12万部という大部数での刊行となった。

本書は絵画・彫刻・工芸品・建築を中心に250点以上を掲載し、見どころを解説している。表紙にも登場する阿修羅立像は「3つの顔」「細く長くのびたうで」などの鑑賞ポイントを写真に添えた。本当に1000本の手を持つ千手観音菩薩立像を解体したときの写真や、仏像の目の拡大写真も面白い。アートを教養として重視する風潮がある中、子供の興味を引くだけでなく、大人も新たな視点を得られる(小学館・2970円)

寺田理恵

産経新聞
2025年3月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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