町田そのこ 衝撃のサスペンスデビュー 元記者の女性が北九州市で発見された遺体の謎を追う[文芸書ベストセラー]

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 3月4日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『謎の香りはパン屋から』が獲得した。
 第2位は『猫の刻参り―三島屋変調百物語拾之続―』、第3位は『月とアマリリス』がランクインした。

 3位に初登場の『月とアマリリス』は、町田そのこさん初のサスペンス小説。2021年本屋大賞を受賞した『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)など、人間ドラマを中心に執筆してきた町田さんが初めて挑んだサスペンスミステリとして話題の作品。本作の主人公は、北九州でタウン誌のライターとして働く女性・みちる。彼女はかつて、ある事件の記事を書いたことがきっかけで週刊誌の記者を辞めた過去を持つ。そんなみちるのもとに、元上司から市内で一部が白骨化した遺体が発見されたとの連絡が入る。遺体は花束とともに埋められており、ポケットには「ありがとう、ごめんね。みちる」と書かれた紙が入っていた。再び事件取材を始めたみちるは、女性たちが直面する厳しい現実と向き合うことになる。

1位『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ[著](宝島社)

謎はクロワッサンのように折り重なり、カレーパンのように刺激的!パン屋さんでの〈日常の謎〉を解く”美味しい”ミステリー(宝島社ウェブサイトより)

2位『猫の刻参り―三島屋変調百物語拾之続―』宮部みゆき[著](新潮社)

江戸は神田三島町にある三島屋の次男坊富次郎は、変わり百物語の二代目聞き手。飼い主の恨みを晴らす化け猫、命懸けで悪党壊滅に挑む河童、懺悔を泣き叫ぶ山姥が登場する客人の身の上話を聞いている。一方、兄・伊一郎の秘密の恋人が出奔。伊一郎の縁談を巡って、三島屋は大騒動に巻き込まれてしまう……。(新潮社ウェブサイトより)

3位『月とアマリリス』町田そのこ[著](小学館)

本屋大賞作家の新境地となるサスペンス巨編 声なき声が届くなら、今度こそ記者を諦めない。(小学館ウェブサイトより抜粋)

4位『歌集 ゆふすげ』美智子[著](岩波書店)

5位『C線上のアリア』湊かなえ[著](朝日新聞出版)

6位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

7位『遊園地ぐるぐるめ』青山美智子[著]田中達也[著](ポプラ社)

8位『藍を継ぐ海』伊与原新[著](新潮社)

9位『逃亡者は北へ向かう』柚月裕子[著](新潮社)

10位『恋とか愛とかやさしさなら』一穂ミチ[著](小学館)

〈文芸書ランキング 3月4日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年3月15日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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