【最新】「ヨシタケシンスケ展かもしれない」2025年東京会場レポート! 子供も大人もぶら下がれる“つり輪の森”が出現!?

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薄暗いトンネルを抜けると現れる 初披露の大型展示「つり輪の森」


「つり輪の森」で子供も大人もぶらぶら(C)Shinsuke Yoshitake

 絵本の世界にどっぷり浸かった展示の先は、薄暗いトンネル……。ドキドキしながら前進すると見えてくるのが、この東京会場限定の体験型展示「つり輪の森」だ(記事冒頭写真)。“せっかくだから、おとなもこどもも あしのうらを じめんからはなして!”というヨシタケさんのメッセージにあるとおり、大人でも子供でも届くよう様々な高さのつり輪が用意されているので、みんなでぶらぶらできるようになっている。地に足がつかない状態で見る世界は、いつもと違って見えるかもしれない。

 この森の中には、もう一つの体験型展示「あなただけの ヒミツを つくろう!」もある。こちらも今回が初披露だ。実にユニークなヨシタケ流の“誰にもバレない秘密をつくる方法”が実践できる展示になっている。

 見所がありすぎて疲れてきちゃった……。そんな声に応えるような、やさしい展示もある。絵本の本棚と汽車とベンチが一体となった夢のような「絵本列車」では、ゆっくり座って一息つきながら、本棚に置かれたヨシタケシンスケ作品を自由に読むことができる。絵本のページをめくりながら、これまでの展示を振り返ってみると、新たな発見がありそうだ。

つい手に取りたくなる「オリジナルグッズ」や“ふつうじゃない”メニューが面白い「テーマカフェ」


かわいくて面白い新グッズがたくさん(C)Shinsuke Yoshitake

「ヨシタケシンスケ展かもしれない」の見所は展示だけにとどまらない。

 特設ショップには、ヨシタケさんの絵本・書籍をはじめ、Tシャツ、トートバッグ、ポストカード、クリアファイル、ぬいぐるみやフィギュアなど、展覧会オリジナルグッズをはじめとした商品が多数揃えられている。この東京会場から並ぶ新グッズには購入数の制限が設けられているものもあるが、売り切れ必須のアイテムも多そうだ。

“ファミリーレストラン”がテーマのカフェ「ヨシタケ飲食店かもしれない」には、ひと味もふた味も違ったメニューの数々が用意されている。

 ケチャップライス、目玉焼き、ソーセージ、からあげ、エビフライ……と、あれもこれもてんこ盛りにした「おとなもこどもも みなさまランチ」は、2~3人でシェアして食べるのが良さそうだ。「いつか明太子クリームパスタになりたいパスタ」は、レモン風味から明太子クリーム味への変化も楽しめる。「グラタン~おでんかもしれない~」では、チーズがとろけるグラタンとおでんのまさかの出会いを味わうことができる。

 デザートの「ちいさな神さまみなかった?~このプリンアラモードのなかにいるはずなんだけど~」には、展示やグッズにもなっていた“ちいさな神さま”が隠れているかもしれない。

 ほかにも工夫を凝らしたメニューがたくさんあり、中でもヨシタケさんが「ぜひ混ぜて」と語るドリンクバーには、子供も大人もはしゃいでしまいそうだ。


4種のフロートドリンクはインスタ映えしそう!(C)Shinsuke Yoshitake

 展示からグッズ、カフェにいたるまでヨシタケシンスケの世界をたっぷり堪能できる展覧会は、春休みやGWのお出かけにぴったり、かもしれない。

ヨシタケシンスケ
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。2013年に初の絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を出版。これまで『りんごかもしれない』『もう ぬげない』(ブロンズ新社)『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)『あつかったら ぬげばいい』(白泉社)『あんなに あんなに』(ポプラ社) で7度にわたりMOE絵本屋さん大賞第1位に輝く。『りんごかもしれない』で、第61回産経児童出版文化賞美術賞、『つまんない つまんない』(白泉社)の英語版『The Boring Book』で、2019年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞受賞。

Book Bang編集部
2025年3月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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