売れ続ける「このミステリーがすごい!」受賞作『謎の香りはパン屋から』 その魅力を読者レビューから探る[文芸書ベストセラー]

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 3月18日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『デスマーチからはじまる異世界狂想曲 32』となった。
 第2位は『謎の香りはパン屋から』、第3位は『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 19』となった。

 2位にランクインした『謎の香りはパン屋から』は宝島社が開催する『このミステリーがすごい!』大賞 第23回の受賞作。大阪府豊中市にあるパン屋を舞台にアルバイトで漫画家志望の大学生・市倉小春が「日常の謎」を解き明かす連作ミステリ。「焦げたクロワッサン」「夢見るフランスパン」「恋するシナモンロール」などパンをタイトルにした短編が並び、パン屋に持ち込まれる数々の謎と美味しそうなパンの魅力が味わえる。

 発売された1月10日以来、トーハンの週刊ベストセラー文芸書部門では3ヶ月以上、常に上位にランクインし続けている。ネット書店Amazonには111件の評価が集まり、読書記録サービス「ブクログ」では214件、同じく読書記録サービス「読書メーター」では392件の感想・レビューが書き込まれている。その魅力を読者の評判から拾い上げると、パン屋という身近な舞台で起こる「日常の謎」系の物語が好き、という意見が多数見受けられる。また焼き立てパンの香りが漂ってくるような文章表現、各話で紹介されるパンにまつわる逸話が面白い、鋭い観察眼を持つ主人公と個性豊かなお客さんたちなどキャラクターの魅力、連作短編形式で読みやすく一話ごとにすっきりする、パンのように温かい読後感、など数々の魅力も浮かび上がってきた。ただし、最も多く見受けられたのは「いますぐパン屋に行きたくなった」という感想だった。パン屋さんに置くべき一冊なのかもしれない。

1位『デスマーチからはじまる異世界狂想曲 32』愛七ひろ[著](KADOKAWA)

招かれた鼬帝国で目の当たりにするのは、この世界の真実――!?皇帝の招待を受け、正式に鼬帝国への訪問が決まったサトゥー達。鼬帝国は活版印刷や鉄道、飛行機など神々の禁忌に触れるはずの科学技術で栄えていた。もし科学技術が神々に見つかれば、帝国全土に天罰が落とされる。謁見した鼬皇帝は天罰への備えはできていると豪語するが、それでは何も知らない帝国臣民が危険に晒されてしまう。サトゥーは万が一に備え、何十万人もの避難誘導に取り組むことに……!ほのぼの異世界観光記、鼬帝国の真実に迫る三十二巻!(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ[著](宝島社)

謎はクロワッサンのように折り重なり、カレーパンのように刺激的!パン屋さんでの〈日常の謎〉を解く”美味しい”ミステリー(宝島社ウェブサイトより)

3位『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 19』夕蜜柑[著](KADOKAWA)

元ラスボス級大型新人、ついにゲーム最強の魔王に挑む!ついにNWOのラスボス・魔王に挑むことになったメイプル。ライバルギルドも全面協力してくれることになり、攻略情報ももらって準備バッチリで共同戦線……のはずが、現れたのは誰も見たことがない『未知の魔王』。その戦闘力は最前線ギルド連合軍ですら全滅しかねない強力なものだった!メイプルとサリーにとっては最後の旅路を前に、楽しく共闘する二人だったが、サリーは最強のプレイヤーとなったメイプルに、あるお願いがあるようで……?特別描き下ろしリバーシブルカバー&巻中カラーイラストも収録!(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『猫の刻参り―三島屋変調百物語拾之続―』宮部みゆき[著](新潮社)

5位『前略、山暮らしを始めました。8』浅葱[著](KADOKAWA)

6位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

7位『C線上のアリア』湊かなえ[著](朝日新聞出版)

8位『剣と魔法と学歴社会 5 ~前世はガリ勉だった俺が、今世は風任せで自由に生きたい~』西浦真魚[著](KADOKAWA)

9位『歌集 ゆふすげ』美智子[著](岩波書店)

10位『愛さないといわれましても~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~ 5』豆田麦[著](双葉社)

〈文芸書ベストセラー 3月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年3月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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