あさのあつこ「ここに向かって書いていたんだ」友情か敵対か、二人の関係が動き出す! 時代小説「弥勒」シリーズ最新刊で大きな動き[文芸書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 3月25日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『謎の香りはパン屋から』が獲得した。第2位は『成瀬は天下を取りにいく』、第3位は『神の庭付き楠木邸9』となっている。

 4位以下で注目は6位に初登場の『春立つ風』。青春小説「バッテリー」シリーズで知られるあさのあつこさんのもう一つの代表作「弥勒」シリーズの第13弾。同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治、二人と浅からぬ因縁を持つ小間物問屋の主人・清之介。心に闇を抱えた三人の男を軸にした時代小説だ。発行部数はシリーズ累計で120万部を突破している。

 同シリーズは同心の信次郎と元刺客の商人・清之介の友情とも敵対ともつかぬヒリヒリするような掛け合いが魅力の一つ。あさのさんは刊行記念のインタビューでその点について問われ《理屈ではなくて、唯一無二の相手に出会ったとき、人はどうするのか、どうなるのか。今回、信次郎はいままでと違う「あること」を仕掛けます。清之介の中に一歩踏み込む。その結果、二人の関係性に変化が起こるかもしれません。そのシーンにたどり着いたとき、「ここに向かって書いていたんだ」という高揚感があり、清之介が一瞬見せた「人を殺すことを知っている者」の顔には、ぎょっとさせられました。それは、信次郎の思い通りに“事”が運んだということなのか、予想もしない形で進んで行くのか……。どんな結末が待っているのか、これから、一話一話、慎重に彼らの行く末を見つめたいと思っています。》と今後の展開を見守る姿勢を見せている。

1位『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ[著](宝島社)

謎はクロワッサンのように折り重なり、カレーパンのように刺激的!パン屋さんでの〈日常の謎〉を解く“美味しい”ミステリー(宝島社ウェブサイトより)

2位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)

3位『神の庭付き楠木邸9』えんじゅ[著](KADOKAWA)

隣神との賑やかスローライフ第九弾!湊と山神、子育てに大奮闘!?播磨の新しい相棒――黒豹のクロがやってきて数日。あまりのヤンチャぶりに、湊と山神もお世話をすることに!遊びに付き合ったり、神由来の超パワーでじゃれつかれたり、子育ては楽しくもバタバタです。富士山のふもとで神々とご対面したり、湊が狼になって(!?)神域を駆け巡ったり。今回も賑やかです。さらに方丈町南部に出かけた山神は、江戸時代の人間との交流を思い出し……。(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『C線上のアリア』湊かなえ[著](朝日新聞出版)

5位『猫の刻参り―三島屋変調百物語拾之続―』宮部みゆき[著](新潮社)

6位『春立つ風』あさのあつこ[著](光文社)

7位『水属性の魔法使い 第三部 東方諸国編1』久宝忠[著](TOブックス)

8位『転生アラサー女子の異世改活 5 政略結婚は嫌なので、雑学知識で楽しい改革ライフを決行しちゃいます!』清水ゆりか[著](ホビージャパン)

9位『恋とか愛とかやさしさなら』一穂ミチ[著](小学館)

10位『素材採取家の異世界旅行記16』木乃子増緒[著](アルファポリス)

〈文芸書ランキング 3月25日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年3月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク