-
- カフネ
- 価格:1,870円(税込)
4月15日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『カフネ』が獲得した。2位には『謎の香りはパン屋から』、3位には『成瀬は天下を取りにいく』がランクインした。
1位の『カフネ』は4月9日に発表された2025年本屋大賞受賞作。同作は弟を亡くした主人公の女性が、弟の元恋人の女性が勤める家事代行サービス会社を関わるうちに、食べることを通して次第に心を通わせていく物語。
3位の『成瀬は天下を取りにいく』は2024年本屋大賞の受賞作。続編である『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)は2025年にもノミネートされていた。
4位にランクインした『アルプス席の母』も今年度のノミネート作品。高校野球に打ち込む息子と母親たちを描いた作品で、2025年本屋大賞では大賞に続く2位を獲得している。翻訳小説部門の大賞は『フォ-ス・ウィング―第四騎竜団の戦姫― 上・下』レベッカ・ヤロス[著]原島文世[訳](早川書房)。竜の騎手を目指す少女が軍事大学で出会う、青春と裏切り、恋と戦いを描く。ロマンスとファンタジーを組み合わせた「ロマンタジー」作品として全世界で読まれている作品だ。
***
1位 『カフネ』 阿部暁子[著](講談社)
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。
最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。(講談社ウェブサイトより)
-
- 謎の香りはパン屋から
- 価格:1,650円(税込)
2位 『謎の香りはパン屋から』 土屋うさぎ[著](宝島社)
謎はクロワッサンのように折り重なり、カレーパンのように刺激的!パン屋さんでの〈日常の謎〉を解く”美味しい”ミステリー(宝島社ウェブサイトより)
3位 『成瀬は天下を取りにいく』 宮島未奈[著](新潮社)
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)
4位 『アルプス席の母』 早見和真[著](小学館)
5位 『近畿地方のある場所について』 背筋[著](KADOKAWA)
6位 『俺、悪役騎士団長に転生する。 2』 酒本アズサ[著](KADOKAWA)
7位 『署長サスピション』 今野敏[著](講談社)
8位 『二人一組になってください』 木爾チレン[著](双葉社)
9位 『C線上のアリア』 湊かなえ[著](朝日新聞出版)
10位 『異世界ウォーキング 10 ~砂の国デュセル編~』 あるくひと[著](KADOKAWA)
〈文芸書ランキング 4月15日トーハン調べ〉
関連ニュース
-
綾瀬はるかが演じた「万能鑑定士Q」シリーズ 完全新作が4年ぶりに刊行!
[ニュース](日本の小説・詩集/歴史・時代小説/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド)
2020/07/25 -
書評サイト「HONZ」代表・成毛眞氏が新聞の購読をやめた理由とは
[ニュース/テレビ・ラジオで取り上げられた本](倫理学・道徳)
2016/06/08 -
「正しくなくたっていいじゃないか」世間的な「正しさ」と距離を置く凪良ゆうの作品の魅力[文芸書ベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集)
2023/06/10 -
「漫画になると更にヤバく……」本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』マンガ版の連載が始まる 作画担当も滋賀県在住[文芸書ベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集)
2024/05/25 -
東京9区より広い敷地に、300室を擁する「英国で最も美しい館」を建てて暮らしていた貴族とは? とある公爵家の歴史
[ニュース](世界史)
2024/04/09