謎の部活「平安部」の青春を描く 『成瀬は天下を取りにいく』の宮島未奈 最新作が初登場[文芸書ベストセラー]

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 4月22日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『カフネ』、第2位は『それいけ!平安部』、第3位は『謎の香りはパン屋から』が獲得した。

 1位の『カフネ』は4月9日に発表された2025年本屋大賞受賞作。同作は弟を亡くした主人公の女性が、弟の元恋人の女性が勤める家事代行サービス会社を関わるうちに、食べることを通して次第に心を通わせていく物語。

 2位に初登場の『それいけ!平安部』は今週6位にランクインしている『成瀬は天下を取りにいく』で2024年の本屋大賞を受賞した宮島未奈さんの最新作。新しい部活「平安部」を作ろうと意気込む女子高校生を中心に、個性豊かな5人の部員たちの部活動と青春を描く。宮島さんは特設サイトで《平安部の6人目になったつもりで読んでいただけるとうれしいです!》とコメントしている。

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1位 『カフネ』 阿部暁子[著](講談社)

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。(講談社ウェブサイトより)

2位 『それいけ!平安部』 宮島未奈[著](小学館)

ピュア度100%! ハートフル青春小説いみじ! 新入生、部活つくったってよ県立菅原高校の入学式当日、同じクラスになった平尾安以加から「平安時代に興味ない?」と牧原栞は声をかけられた。「平安部を作りたい」という安以加の熱意に入部を決めるが、新部を創設するには5人の部員が必要だった。あと3人(泣)!! クラスメートから上級生まで声をかけ、部員集めに奔走するが――「平安部って、何やるの?」《平安部員求む!》わたしたちと一緒に平安の心を学びませんか?(小学館ウェブサイトより)

3位 『謎の香りはパン屋から』 土屋うさぎ[著](宝島社)

謎はクロワッサンのように折り重なり、カレーパンのように刺激的!パン屋さんでの〈日常の謎〉を解く”美味しい”ミステリー(宝島社ウェブサイトより)

4位 『アルプス席の母』 早見和真[著](小学館)

5位 『禁忌の子』 山口未桜[著](東京創元社)

6位 『成瀬は天下を取りにいく』 宮島未奈[著](新潮社)

7位 『趣味を極めて自由に生きろ!7 ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです』 紫南[著](アルファポリス)

8位 『掟上今日子の保険証』 西尾維新[著](講談社)

9位 『近畿地方のある場所について』 背筋[著](KADOKAWA)

10位 『署長サスピション』 今野敏[著](講談社)

〈文芸書ランキング 4月22日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年4月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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