原田ひ香『三千円の使いかた』に「結局、親ガチャかよ」の感想 アンサーとなる1冊が文庫で登場[文庫ベストセラー]

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 4月22日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『マスカレード・ゲーム』、第2位は『青い壺』、第3位は『一次元の挿し木』が獲得した。

 4位以下で注目は8位に初登場の『老人ホテル』。ドラマ化もされた『三千円の使いかた』(中央公論新社)で知られる原田ひ香さんの作品。2022年に単行本で発売され、この度文庫化されランクイン。本作は元投資家の老女が貧乏な元キャバクラ嬢に節約術と“お金の増やし方”を指南するという、お金にまつわるストーリー。大ヒットした『三千円の使いかた』も、親、子、孫、三代わたる4人の女性たちの人生模様を「お金」の視点から描いた作品。それぞれのライフステージで直面するお金の問題と女性たちの心情をリアルに描いた作品だったが、原田さんは発売当時のエッセイで、『三千円の使いかた』に対し、《「結局、親ガチャということ? お金持ちの仲良し家族がいなければいけないのかと絶望した」》との感想が多数見受けられたと語っている。そして本作がその絶望に対する《ある種の答えになってほしいと願っている。主人公の「天使」は最悪の環境の中から一人、立ち上がるからだ。 決して、お金持ちになる方法を書いているつもりはない。だけど、一握りの殿上人をのぞいて、その方法は普通の人も、ひどい境遇の中から這い上がる人もほぼ一緒だと思っている。できたら、あの「絶望した」人に読んで欲しいのだけど、その日は来るのだろうか。》と綴っている。お金に翻弄されながらも、自分の力で未来を切り開こうとする人々へ、そっと差し出されたエールのような一冊だ。

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1位 『マスカレード・ゲーム』 東野圭吾[著](集英社)

解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。(集英社ウェブサイトより)

2位 『青い壺』 有吉佐和子[著](文藝春秋)

読めばハマる有吉佐和子。幻の名作長篇
(文藝春秋ウェブサイトより)

3位 『一次元の挿し木』 松下龍之介[著](宝島社)

二百年前の人骨のDNAが四年前に失踪した妹のものと一致!?ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝人類学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく――。(宝島社ウェブサイトより)

4位 『おやごころ』 畠中恵[著](文藝春秋)

5位 『鏡面のエリクサー 天久鷹央の事件カルテ』 知念実希人[著](実業之日本社)

6位 『#真相をお話しします』 結城真一郎[著](新潮社)

7位 『ファラオの密室』 白川尚史[著](宝島社)

8位 『老人ホテル』 原田ひ香[著](光文社)

9位 『チンギス紀 七 虎落』 北方謙三[著](集英社)

10位 『おいしいごはんが食べられますように』 高瀬隼子[著](講談社)

〈文庫ランキング 4月22日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年4月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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