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- 6月の本
- 価格:3,080円(税込)
1年のうちの「ひと月」をテーマに、近現代を中心とした国内外の小説、随筆、詩歌などを集めた全12巻のシリーズの一巻。3月に4~6月分の3冊が発売されると「毎月一冊ずつ読みます」などとSNSで話題になった。「単調な電車通勤で車窓の景色を眺めていて、同じ季節の風景の本が読めたら楽しいのではと思った」という編集担当の伊藤里和さんの発案で生まれた本だ。
編者の西崎憲さんは海外作品に詳しい翻訳家で、季節感を大切にする歌人でもある。作品は6年以上かけて選ばれたといい、「西崎さんのセンスがなければ編めないアンソロジー」と伊藤さん。梅雨の時期の『6月の本』には27作品が収載された。降り続く雨にうんざりする様子が記された堀辰雄の随筆「雨後」で始まり、雨上がりのように爽やかな読後感のシャルル=ルイ・フィリップの小説「お隣同士」で終わる。
今後は6、9、12月に各3カ月分を配本。全巻で約150人の著訳者による300超の作品を紹介する。
SNSでは小サイズで箔(はく)押しのおしゃれな装丁も話題だ。電車で片手で読めるサイズは伊藤さんのこだわり。「かわいらしい本だが、隠れた名作など文学愛好家をもうならせる作品を集めた」と話す。(国書刊行会・3080円)
斎藤浩
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