「あさイチ」で話題 ジェーン・スーの大人を励ますごほうびエッセイ集 50代のリアルに寄り添い共感広がる オススメ書籍も紹介[文芸書ベストセラー]

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 5月20日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『カフネ』が獲得した。2位には『謎の香りはパン屋から』、3位には『へこたれてなんかいられない』がランクインした。

 3位に初登場の『へこたれてなんかいられない』は作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティとして活躍するジェーン・スーさんのエッセイ集。自身が50歳になった際の心境からはじまり、体、親、仕事、友人など、壮年になって直面する様々な出来事への向き合い方を綴った「大人を励ますごほうびエッセイ」となっている。1月に刊行された同書は、5月16日に放送されたNHKの朝の情報番組「あさイチ」にジェーン・スーが出演したことをきっかけに話題となり、ランクイン。その日の番組では、スーさんがイチオシの書籍を紹介するコーナーがあり、同書の他に、仕事、ファッション、美容など女性の生き方の指針になる以下の書籍も紹介された。

『存在の耐えられない愛おしさ』伊藤亜和[著](KADOKAWA)
『自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション』グレース・ボニー[著]月谷真紀[訳](海と月社)
『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』大草直子[著](マガジンハウス)
『一生ものの基礎知識 美容の教科書』神崎恵[著](講談社)

 ***

1位『カフネ』阿部暁子[著](講談社)

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。(講談社ウェブサイトより)

2位『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ[著](宝島社)

謎はクロワッサンのように折り重なり、カレーパンのように刺激的!パン屋さんでの〈日常の謎〉を解く“美味しい”ミステリー(宝島社ウェブサイトより)

3位『へこたれてなんかいられない』ジェーン・スー[著](中央公論新社)

ポンコツだっていいじゃない。思い込みも、諦めも吹っ飛ばせ!明日の私にパワーをくれる、ごほうびエッセイ。(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『アルプス席の母』早見和真[著](小学館)

5位『それいけ!平安部』宮島未奈[著](小学館)

6位『本の雑誌 2025年6月 以心伝心じゃこ天号 No.504』(本の雑誌社)

7位『極東救世主伝説 3 少年、世界の敵と相対す。 ―軍学校襲撃編―』仏ょも[著](KADOKAWA)

8位『稀代の大賢者は0歳児から暗躍する ~公爵家のご令息は運命に抵抗する~』撫羽[著](ツギクル)

9位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

10位『おっさん異世界で最強になる 2 ~物理特化の覚醒者~』次佐駆人[著](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 5月20日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年5月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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