【産経BOOKS】『ドイツ重戦闘機Bf110&Me210/410戦場写真集』広田厚司著

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◆写真で蘇る欧州航空戦の“主役” 機首のサメやスズメバチの塗装も

第二次世界大戦の欧州航空戦で主役となったドイツ軍戦闘機「メッサーシュミットBf110」は、戦後80年を経てなお航空ファンの間で名機とされる。本書は、欧州戦史の調査を続ける著者が長年にわたり収集した「Bf110」などの写真350枚(未発表を含む)を収録している。

長距離侵攻戦闘機をコンセプトに開発された「Bf110」は大戦直後から活躍したが、1940年の英空軍との航空戦で壊滅的損害を出し最前線から撤退。しかし、大戦後半のドイツ本土防空戦では、レーダー機器のほか重火器の30ミリ機関砲を追加搭載するなどして連合軍爆撃機を次々と撃墜し、重戦闘機として注目された。

本書で目を引くのは、冒頭に掲載された約20枚のカラー写真だ。英南部のドーバー海峡に面する白い崖上空を飛行中の機体、フィンランド上空を飛行する迷彩柄の機体…。

士気を高めるためか、機首にサメの口やスズメバチを塗装した派手なマーキングの機体も。ほかにもナチ党の詩人で殉教者とされたホルスト・ベッセルにちなんだマークや鷲、竜などが見られる。

印象的なのが、機体の横でくつろいだり整備したりする兵士たちの柔和な表情だ。過酷な戦場でのリアルな実相が伝わってくる。(潮書房光人新社・2530円)

2025年5月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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