“座るだけ”で筋トレになる「すごい座り方」とは? 関節痛やダイエットに苦しんだ女性が明かす開発秘話

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「座る」「立つ」を変えるだけで、カラダが変わっていく

『体も心も整う! すごい座り方』では「座る」「立つ」にフォーカスして、カラダを整えていきます。

座ったり立ったりって、日常で当たり前に行っていることなので、「そんなことでカラダは鍛えられるものなの?」と半信半疑の方もたくさんいらっしゃることでしょう。

もちろん、鍛えられます! ただし、条件があります。カラダの仕組みに適った座り方・立ち方をしたならば、です。

カラダの中でも骨格とは、私たちのカラダの屋台骨となっている部分で、骨と関節などからなっています。関節には「向き」があり、こっちには曲げられるけど、こっちには曲げられない、という方向があります(肘やひざの動きをイメージするとわかりやすいかと思います)。そうした「向き」に沿った形で骨格を使っていくことが、ここでいう「骨格の仕組みに適った」使い方となります。

そして、仕組みに沿った形、つまり骨格(骨や関節など)を正しく使えるようになっていくと、カラダにさまざまなプラスの変化が起こっていきます。

どのような変化かというと、「キレイで、快適で、動きやすいカラダ」になっていくのです。
骨格が正しく使えるようになると、まず姿勢が美しくなります。姿勢が美しくなれば、さまざまな所作(動作)も自然と美しくキレイになっていきますよね。

美しい姿勢をキープするには、筋肉や関節をしっかりと使っていく必要があります。

そのため、日々の動作において、軽めの筋トレをしていることになり、それが積もり積もってだんだんとカラダ全体が引き締まっていくのです。

姿勢が整えば、カラダの中身も整っていきます。たとえば、内臓も本来あるべき位置におさまるようになるため、さまざまな不調も解消しやすくなります。

また、骨格も正しく使えるようになるので、さまざまな痛みの解消や予防につながります。つまり、快適で、動きやすいカラダが手に入るわけです。

そして、骨格の正しい使い方を最速で身につけられる方法が、「座る」と「立つ」です。なぜなら、この2つの動作は、私たち人間のカラダにとってもっとも基本となる動作だからです。

そのため、この2つの動作において正しい骨格の使い方をカラダにしみ込ませていくと、他の動作においても、骨格を正しく使っていけるようになります。その結果、「キレイで、快適で、動きやすいカラダ」へと変わっていくのです。つまり座り方・立ち方を改善するだけで、カラダがどんどん変わっていく。

実際、私のレッスンに通いはじめて数カ月くらいたった生徒さんたちがよくおっしゃるのが、「後ろから見られたときに、自分だと気づいてもらえなくなった」、という感想です。私のレッスンで指導しているのは、いわゆる「筋トレ」ではなく、正しい座り方・立ち方をベースにしたエクササイズです。それを続けていくうちに、姿勢が美しくなり、さらに全体的にキュッと引き締まっていき、その結果、後ろ姿が別人のようになっていったというわけです。

日常的に当たり前のように行う「座る・立つ」という動作は、骨格を正しく使っていけば、それ自体が立派に「筋トレ」となってくれるのです。


守田ちあきさん

守田ちあき(もりた・ちあき)
1965年生まれ。美姿勢トーニング(R)考案・開発・講師。日本エレガンス・トーニング協会代表。クラシックバレエ指導。ブリティッシュ乗馬指導。ピラティス指導者。コアコンディショニング講師。4歳からクラシックバレエを習い、16歳から初心者や子供たちに指導。厳しいダイエットから体重の増減を繰り返し体型にコンプレックスを抱き、カラダへの意識を強く持ちながら成長する(現在は身長162センチ、体重48キロのところ70キロ超えの時期も)。 エアロビクスダンスやピラティス、骨盤ネジ締めボディメイクEXなどの指導資格を取得し、有酸素運動や解剖学、筋肉トレーニングの基礎を学ぶ。特に骨盤底筋トレーニングの実践による自身や生徒の体型の大きな変化から、「美しいカラダ創り」のヒントを得る。2013年に独立、美姿勢トーニングメソッドを考案および開発中。深層筋トレーニングからコアを鍛える「女性を一生守るカラダ創り」を提唱。2021年より両脚とも人工股関節に置換。関節を痛めて動けなかった経験から、家の中でもできる安全なセルフトレーニングを探求中。

Book Bang編集部
2025年6月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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