“座るだけ”で筋トレになる「すごい座り方」とは? 関節痛やダイエットに苦しんだ女性が明かす開発秘話

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「すごい座り方」の“骨盤を立てる4ステップ”とは


『体も心も整う! すごい座り方』より

座るという動作の中で、骨格を正しく使っていくにはどうすればいいのでしょうか?

意識していただきたいのは、骨格の中でも「骨盤」です。骨盤とは、ちょうどパンツで隠れるあたりにある、輪っか状の骨の集まりで、寛骨(かんこつ)〈腸骨(ちょうこつ)、恥骨(ちこつ)・坐骨(ざこつ)〉と仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)からなっています。

この骨盤を、座るときにどうするのかというと、ずばり「立てる」のです。

でも、「骨盤を立てる」と言われても、「どうやってやるの?」と疑問に思いますよね。そこで、習うより慣れろで、実際に骨盤を立てる座り方をやってみましょう。

椅子を用意しましょう。できれば、ひざも足首もだいたい90度くらいに折れる高さの椅子が理想です。座面が高すぎたり低すぎたりすると、「ひざも足首も90 度くらいに折る」ことができないので、避けたほうがいいです。

また、初心者のうちは安定していることが大切なので、グラグラと不安定な椅子や、フカフカした沈み込むタイプのソファも避けましょう。

なお、「骨盤を立てて座る」が自然とできるようになったら、どんな椅子でも対応できるようになります。

椅子が用意できたら、椅子の前に立ち、さっそくスタートです。

【骨盤を立てる座り方の4ステップ】

※準備 椅子の前に、足を肩幅に開いて立つ。

ステップ(1) 両手を胸の上のほうにあてて、手を左右に開いていく。
 
ステップ(2) 股関節に手をあてる。
 
ステップ(3) 手をあてた股関節を、奥に折り曲げるようにして座る。 
 
ステップ(4) 前かがみになった上半身を、まっすぐに立てていく。

 
 ***

 ダイエットや股関節の悩み、家族の介護での時間を確保する難しさなど、自身の悩みから生まれたのが“すごい座り方”だったそう。守田さんの著書『体も心も整う! すごい座り方』では、多くのイラストを用いて美姿勢を目指す座り方や立ち方、また座ったままできる骨盤をほぐすエクササイズなども紹介している。彼女と同じような悩みをもった方や、姿勢が気になる方には手助けとなるかもしれない。

守田ちあき(もりた・ちあき)
1965年生まれ。美姿勢トーニング(R)考案・開発・講師。日本エレガンス・トーニング協会代表。クラシックバレエ指導。ブリティッシュ乗馬指導。ピラティス指導者。コアコンディショニング講師。4歳からクラシックバレエを習い、16歳から初心者や子供たちに指導。厳しいダイエットから体重の増減を繰り返し体型にコンプレックスを抱き、カラダへの意識を強く持ちながら成長する(現在は身長162センチ、体重48キロのところ70キロ超えの時期も)。 エアロビクスダンスやピラティス、骨盤ネジ締めボディメイクEXなどの指導資格を取得し、有酸素運動や解剖学、筋肉トレーニングの基礎を学ぶ。特に骨盤底筋トレーニングの実践による自身や生徒の体型の大きな変化から、「美しいカラダ創り」のヒントを得る。2013年に独立、美姿勢トーニングメソッドを考案および開発中。深層筋トレーニングからコアを鍛える「女性を一生守るカラダ創り」を提唱。2021年より両脚とも人工股関節に置換。関節を痛めて動けなかった経験から、家の中でもできる安全なセルフトレーニングを探求中。

Book Bang編集部
2025年6月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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