モモコグミカンパニー「本当に光栄です!」住野よるの新作『麦本三歩の好きなもの 第三集』の表紙に3度目の採用[文芸書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 6月17日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『カフネ』が獲得した。第2位は『クロエとオオエ』、第3位は『パズルと天気』となった。

 4位以下で注目は6位に初登場の『麦本三歩の好きなもの 第三集』。『君の膵臓をたべたい』(双葉社)や『か「」く「」し「」ご「」と「』(新潮社)、『青くて痛くて脆い』(KADOKAWA)など青春小説で知られる住野よるさんが、図書館勤務の20代女子・麦本三歩の日常を描いた連作短編集、第三弾。今作では、少しずつ成長しながら、変わらない日常を送っていた三歩が思わぬ岐路に立たされる。第一弾、第二弾は文庫版も発売されており、シリーズ累計発行部数は55万部を突破している。単行本の表紙は3冊とも元アイドルグループBiSHモモコグミカンパニーさんが三歩を演じている。モモコグミカンパニーさんは自身のInstagramで「今回で3回目です!本当に光栄です!」と感謝の言葉を綴っている。

 ***

1位『カフネ』阿部暁子[著](講談社)

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。(講談社ウェブサイトより)

2位『クロエとオオエ』有川ひろ[著](講談社)

お待たせいたしました、ド直球のお仕事ラブコメです。恋と宝石。「宝石の価値ってそんなに重要?」思いがけない彼女の言葉がぼくを心地よく壊す。当たり前を超えていけ「いや、ごめん要らないわ、これ」「は!?い、要らないってお前……嵌めてみもせずに!?」横浜で三大続いた宝石商(ジュエラー)の嫡男・大江頼任と、彫金を家業とする職人の娘・黒江彩。最初のデートで頼任が贈ったリングを突き返してから、二人の関係は「メシ友」と「恋人」の間で謎のまま。頼任の店のお得意様のブライダルジュエリーのオーダーを皮切りに、クロエがジュエリーデザインを引き受けるようになってから、二人の関係性が変わっていく。宝石をのぞくと見える美しい別世界。これを表現できるのは彼女だけ。(講談社ウェブサイトより)

3位『パズルと天気』伊坂幸太郎[著](PHP研究所)

伊坂幸太郎デビュー25周年に贈る、「幸せ」な短編集!【パズル】悩みを抱えた「僕」は、マッチングアプリでしか出会えない「名探偵」に依頼する。【竹やぶバーニング】出荷した竹にかぐや姫が混入!? 仙台七夕まつりで大捜索が始まった!【透明ポーラーベア】動物園で会ったのはシロクマ好きで行方不明になってしまった姉の、元恋人だった。【イヌゲンソーゴ】花咲か爺さん、ブレーメンの音楽隊……俺たちの記憶を刺激するあの男は誰だ? 【Weather】友人・清水の結婚式に参加した大友は新婦からある相談を持ち掛けられていて――。(PHP研究所ウェブサイトより)

4位『サイレント・ウィッチ IX -extra- 沈黙の魔女の短編集』依空まつり[著](KADOKAWA)

5位『フロントライン』増本淳[著](サンマーク出版)

6位『麦本三歩の好きなもの 第三集』住野よる[著](幻冬舎)

7位『百花宮のお掃除係 12 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。』黒辺あゆみ[著](KADOKAWA)

8位『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ[著](宝島社)

9位『近畿地方のある場所について』背筋[著](KADOKAWA)

10位『図書館の天才少女 3 ~本好きの新人官吏は膨大な知識で国を救います!~』蒼井美紗[著](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 6月17日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年6月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク