国分太一、松本潤、竹内結子、大森元貴らへの言及も 二宮和也 初の新書が二週連続1位を獲得[新書ベストセラー]

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 7月1日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『独断と偏見』が獲得した。第2位は『生きる言葉』、第3位は『知らないと恥をかく世界の大問題16 トランプの“首領モンロー主義時代”』となった。

 先週に引き続き1位を獲得したのは、嵐・二宮和也さんによる初の新書『独断と偏見』。自身の42歳の誕生日である6月17日に刊行された本書は、編集者が提示する四字熟語をテーマに語る全10回のインタビューを収録。人生観から仕事観、死生観に至るまで、多岐にわたる内容が語られている。

 中でも注目を集めているのは、自身を“商品”としてマネジメントする立場にある芸能事務所のオーナーとして、アイドルや芸能界について語ったパート。その発言は、俯瞰的でありながらも率直かつ赤裸々で、特に故・ジャニー喜多川氏への言及や、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)に関する見解は大きな話題を呼んだ。

 そのほかにも、国分太一さんからかけられた言葉、松本潤さんの独立への喜び、2020年に逝去した竹内結子さんへの思い、2024年11月に起きたプライバシー侵害問題への考え方、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんから受けた影響、さらに実写版『【推しの子】』で演じたキャラクターについてなど、多くの発言が読者の関心を集めている。

 また、嵐の活動についても、2024年12月のインタビューで《いつ動き出すのかは、正直、リーダー(大野智)じゃないとわからない部分が多すぎて》と語りつつ、《全員の気持ちがひとつになって「やろう」って動かないと、皆が見たいものにも僕らがやりたいものにもならないだろうし》と慎重かつ前向きな姿勢を見せた。その言葉の奥には、活動の行方を見据えつつも、再びステージに立つ日への強い意志と覚悟がにじんでいる。

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1位『独断と偏見』二宮和也[著](集英社)

二宮和也による初めての〈新書〉。あえて文字だけの表現に挑戦。40代になった著者二宮が、これまで考えてきたこと、いま考えていること――。俳優やアーティストとしての表現のみならず、二宮和也が発信する独創的な言葉の力には定評があります。その最新の〈哲学〉を言語化すべく、10の四字熟語をテーマに計100の問いと向きあいました。ビジネス論から人づきあいの流儀、会話術から死生観にいたるまで、「独断と偏見」にもとづいて縦横無尽に語りおろします。エンターテイナーとしての思考が明かされると同時に、実生活に役立つ働きかたの極意や現代を生きぬく知恵が凝縮。世代や性別を問わず、どのページを開いても人生のヒントが見つかる新しいかたちのバイブル的一冊です。(集英社ウェブサイトより)

2位『生きる言葉』俵万智[著](新潮社)

スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か──恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。(新潮社ウェブサイトより)

3位『知らないと恥をかく世界の大問題16 トランプの“首領モンロー主義時代”』池上彰[著](KADOKAWA)

古典的帝国主義 が世界を覆う!―― 強権国家の熾烈な縄張り争いアメリカの「第2期トランプ政権」が、古典的帝国主義の再来を決定づけた。予測不可能なトランプの行動に振り回される世界。アメリカ・ロシア・中国――強権国の縄張り争いはますます熾烈になる。ジャングルのルールがまかり通る「弱肉強食の時代」で混沌とする世界。日本はどう対応していけばいいのか?世界、そして日本が抱える大問題を、歴史的な背景を交えながらわかりやすく解説していく池上彰の人気新書「知ら恥」シリーズ最新第16弾。大転換の時代に必読のニュース解説本の登場。(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』鶴見太郎[著](中央公論新社)

5位『世界のニュースを日本人は何も知らない BEST版』谷本真由美[著](ワニブックス)

6位『やりたいことは全部やりなさい 最後に後悔しない25のヒント』森永卓郎[著](SBクリエイティブ)

7位『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』齋藤ジン[著](文藝春秋)

8位『日ソ戦争 帝国日本最後の戦い』麻田雅文[著](中央公論新社)

9位『人生の壁』養老孟司[著](新潮社)

10位「二十四史―『史記』に始まる中国の正史」岡本隆司[著](中央公論新社)

〈新書ランキング 7月1日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年7月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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