
“細川たかしさん似”でバズった猫の磯辺海苔男
海苔をぺったりと貼り付けたようなおでこの模様に、何とも言えない貫禄をたたえた表情。眉間に猫らしからぬ皺が寄れば、演歌を熱唱する細川たかしさんにそっくりだとSNSで大バズりした猫がいます。
「磯辺海苔男(いそべのりお)」と名付けられたこの猫は、見た目はもちろんのことインパクト大の名前も話題となり、一躍人気になりました。
今は飼い主のマリリンさん宅で先住猫らと幸せに暮らす海苔男ですが、ここに至るまでには過酷な野良生活や闘病など、たくさんの困難があったそうです。マリリンさんが綴った『磯辺海苔男という猫』(辰巳出版)から、海苔男の波乱万丈な“猫生”をご紹介します。
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- 磯辺海苔男という猫
- 価格:1,540円(税込)
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海苔頭に出会って思わず二度見
私の住む地域には野良猫が多く、糞尿による被害や交通事故など、人間とのトラブルも増えていました。不幸な猫がこれ以上生まれないよう、私は15年程前から保護活動を始め、猫と人が快適に共存できるように、TNR(猫を捕獲し、避妊去勢手術をし、元いた場所に帰すこと)や里親さんへの譲渡を続けています。避妊去勢手術をして一代限りの命となった「地域猫」たちの様子を見守るのも、大切な活動のひとつです。
その日も、地域猫たちの様子を確認したり、見慣れない野良猫がいないかどうか、近所を見回っていました。
すると、頭に海苔がのっているような模様の猫がいました。蝶々と楽しそうにたわむれていたその猫のインパクトあるルックスに思わず二度見。もともと白黒猫が好きだったこともあって、すっかり心奪われてしまいました。
どうやら去勢していない5~6歳のオス猫のようで、近所には白黒猫がたくさんいたことから、この子が父親かもしれないと思いました。これ以上猫が増えるのは避けなければ、と捕獲器でつかまえて去勢手術をすることに。
手術を無事に終え、とても悩んだけれど外でのびのび暮らした方が幸せなのでは、と思い地域猫として見守っていくことに決めました。
けれど海苔男と名づけたその猫は、だんだん弱って痩せて、ボロボロになっていきました。
うちの子にするしかない!
「こりゃいかん!」本格的な冬が来る前に急いで保護しなければ、とすぐに捕獲器をセット。
しかし、一度去勢手術のために捕獲器に入ったことのある海苔男。その時のことを覚えているようで、なかなかつかまってくれません。2ヶ月の間、何度もトライしましたが結果は惨敗。
やきもきする日々が続きましたが、2023年1月31日、ついにチャンス到来。雪が降るほど寒かったその日、近所の国道沿いをよろめきながら歩いている海苔男を発見し、やっとの思いで保護に成功しました。
すっかり痩せてしまった海苔男を見て、もっと早く保護してあげればよかった、と後悔しました。だからこそ、「これはもううちの子にするしかない。暖かい我が家でご飯をたくさん食べさせて、うんと幸せにしてやろう」と心が決まりました。

野良時代の海苔男
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「シーバ」「猫びより」などのペット雑誌や、「つり情報」「パチンコ・パチスロ必勝本」プロレス誌「Gスピリッツ」、「自転車日和」、料理本などの趣味系ムック、書籍などを扱う辰巳出版。
趣味・くらし・健康の実用書を扱う日東書院本社に分かれており、様々なジャンルで『面白い、楽しい。』を追求しています。
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