トランプは救世主? イエスの再臨が近い? 善と悪の戦い? アメリカを揺るがす「福音派」とは[新書ベストセラー]

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 9月30日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』が獲得した。第2位は『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』、第3位は『介護未満の父に起きたこと』となった。

 4位以下で注目は10位に初登場の『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』。アメリカで大きな影響力を持つ福音派の勃興と変遷を解説した一冊。著者は立教大学文学部キリスト教学科教授の加藤喜之さん。聖書を絶対視し、終末論的な世界観を抱く福音派は、中絶や同性婚、教育政策から対テロ戦争まで幅広く影響を及ぼし、アメリカの文化的分極化や民主主義への影響も大きい。同書は福音派の信者たちが社会問題を「善と悪の戦い」として認識する独自の視点を解き明かし、現代アメリカの対立構造を理解するための新たな視点を提供した一冊だ。同書ではその歴史をたどり、原理主義から福音派への転換過程、1960年代以降の社会変化に対する危機感、1970年代後半のモラル・マジョリティ運動、さらにはブッシュ、オバマ、トランプ各政権期における政治的関与までを詳細にたどる。宗教と政治が交錯する現代アメリカを考える上で、示唆に富んだ一冊となっている。

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1位 『ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』鶴見太郎[著](中央公論新社)

ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧――。五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。三〇〇〇年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位 『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』三宅香帆[著](新潮社)

「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。エンタメには、社会や人生の「ネタバレ」が詰まってもいるからだ。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は知る人ぞ知る「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説!(新潮社ウェブサイトより)

3位 『介護未満の父に起きたこと』ジェーン・スー[著](新潮社)

82歳の父が突然ひとり暮らしに。幸い健康だが、家事がほとんどできないため、その生活に黄信号が灯る。唯一の家族である娘は、毎食の手配から大掃除までをあえてビジネスライクにサポート。それでも日々体力と記憶力が衰える父に、「ペットボトルが開けられない」などの難題が次々とふりかかる。「老人以上、介護未満」の身に何が起きるのか?その時期に必要な心構えは?父のケアに奔走した娘が綴る、七転八倒の5年間。(新潮社ウェブサイトより)

4位 『西洋の敗北と日本の選択』エマニュエル・トッド[著](文藝春秋)

5位 『生きる言葉』俵万智[著](新潮社)

6位 『独断と偏見』二宮和也[著](集英社)

7位 『「あの戦争」は何だったのか』辻田真佐憲[著](講談社)

8位 『知って得する、すごい法則77』清水克彦[著](中央公論新社)

9位 『カウンセリングとは何か 変化するということ』東畑開人[著](講談社)

10位 『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』加藤喜之[著](中央公論新社)

〈新書ランキング 9月30日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年10月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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