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- スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ
- 価格:499円(税込)
「こっちは、少しでも紙の本を売って書店にお客さんを呼ぼうと、印税を削ってまでワンコイン(499円)の本を出したり(中略)もう少し業界のこと考えて」。出版不況の中、芥川・直木賞が27年ぶりにいずれも「該当作なし」と発表された7月16日夜、医師で人気小説家の著者のSNSへの投稿が注目された。
「ワンコインの本」が本書だ。フィクションをドキュメンタリー風に書く「モキュメンタリー」と呼ばれる表現方法を駆使。スマートフォンを起動するシーンから始め、都市伝説の怪物「ドウメキ」がスマホにとりついたかのような恐怖を描いた。
値段とともに注目されたのがスマホサイズ(165ミリ×85ミリ)の特殊判型。印税を削ったのは、通常の本よりもコストがかかるためだ。「若い人に読んでもらうにはどうしたらいいかを2人で模索し、スマホサイズが扱いやすいとなった。そして、知念さんが『スマホのような小説にしよう』とひらめいた」と担当編集者。左ページが本文、右ページでスマホ画面を読む新感覚の本は、8月に刊行され2刷11万部とヒットしている。対となる単行本『閲覧厳禁』(双葉社・1760円)も9月に発売され、「ドウメキ」の意外な正体が明かされている。(双葉社・499円)
斎藤浩
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