【話題の本】『教養としての麻雀』井出洋介著

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■牌を触りたくなる読み物『教養としての麻雀』

「東大卒初の麻雀(マージャン)プロ」として半世紀近く活躍し、今春プロを引退した著者が「活動の集大成」と記す一冊。自身の歩みから麻雀の基本ルール、日本に伝わった明治以来の歴史とともに、「麻雀で身につく力」「東大式麻雀の戦術」などで社会を生き抜く人生のヒントまで示す。

かつてのギャンブルイメージは薄れ、近年は男女プロ雀士のチーム対抗戦「Mリーグ」、お金を賭けずに楽しむ「健康マージャン」などで注目。認知症、フレイル予防も期待され、行政主催の麻雀教室など、老若男女に人気だ。

「Mリーグなどが盛り上がるなか、麻雀とは何かをトータルで解説する一般書はあまりなく、読み物としての面白さを出したかった」と編集担当の木村圭輔さん。東大の卒論「麻雀の社会学」のほか、書籍執筆も多い著者の起用に、読者から「このテーマならこの人しかいないね」と納得の声も出ている。

9月上旬に初版1万部で発売。読者は60代以上の男性が多いが、Mリーグ人気か30~40代を中心に女性も3割近くいて、堅調な売れ行き。

「40~60代の麻雀再入門にもなれば」という木村さんの狙い通り、麻雀牌の絵柄を見て、久しぶりに牌(パイ)を触りたくなった。(祥伝社新書・1056円)

三保谷浩輝

産経新聞
2025年10月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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