「関ヶ原の戦い」は「天下分け目の決戦」ではなかった 司馬遼太郎の創作を覆す新説が続々登場の新書『シン・関ヶ原』に注目[新書ベストセラー]

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 10月28日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『介護未満の父に起きたこと』が獲得した。第2位は『西洋の敗北と日本の選択』、第3位は『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『シン・関ヶ原』。歴史研究者の高橋陽介さんが「従来の〈天下分け目の決戦〉像」を問い直す意欲作。高橋さんによると、多くの人がイメージする「関ヶ原の戦い」は、帝国陸軍参謀本部がさまざまな史料を集約し再構築し、それをもとに司馬遼太郎氏が創作した小説『関ヶ原』により決定づけられたものだという。ところが一次資料にあたってみると、これまで定説とされてきたものが次々と書き換えられる事態になってきたという。具体的に同書で否定される定説は、《石田三成と直江兼続による徳川家康挟撃の謀議》《関ヶ原に結集したのは両軍合計15万》《家康が小早川秀秋の離反を催促した「問い鉄砲」》《福島正則が徳川家康に忠義を誓った「小山評定」》など。あらたに提唱されるのは《関ヶ原の戦いは「天下分け目の決戦」ではなかった!》《石田三成は西軍の首謀者ではなかった!》《小早川秀秋は合戦中に裏切っていない!》《東西両軍は開戦前に和睦していた!》など。高橋さんは同書のまえがきで、同書で示される新説は「司馬関ヶ原」にあるようなドラマチックな展開をともなうものではないが、《この新しい「関ヶ原」を拒むことはできない》と説いている。

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1位『介護未満の父に起きたこと』ジェーン・スー[著](新潮社)

82歳の父が突然ひとり暮らしに。幸い健康だが、家事がほとんどできないため、その生活に黄信号が灯る。唯一の家族である娘は、毎食の手配から大掃除までをあえてビジネスライクにサポート。それでも日々体力と記憶力が衰える父に、「ペットボトルが開けられない」などの難題が次々とふりかかる。「老人以上、介護未満」の身に何が起きるのか?その時期に必要な心構えは?父のケアに奔走した娘が綴る、七転八倒の5年間。(新潮社ウェブサイトより)

2位『西洋の敗北と日本の選択』エマニュエル・トッド[著](文藝春秋)

世界的ベストセラー『西洋の敗北』著者の最新作英語版以外の25カ国で翻訳され、日本でも累計9万部のベストセラー『西洋の敗北』の著者、エマニュエル・トッドの最新作。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

3位『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』三宅香帆[著](新潮社)

「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。エンタメには、社会や人生の「ネタバレ」が詰まってもいるからだ。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は知る人ぞ知る「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説!(新潮社ウェブサイトより)

4位『定年後の日本人は世界一の楽園を生きる』佐藤優[著](飛鳥新社)

5位『ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』鶴見太郎[著](中央公論新社)

6位『生きる言葉』俵万智[著](新潮社)

7位『カウンセリングとは何か 変化するということ』東畑開人[著](講談社)

8位『シン・関ヶ原』高橋陽介[著](講談社)

9位『「あの戦争」は何だったのか』辻田真佐憲[著](講談社)

10位『知って得する、すごい法則77』清水克彦[著](中央公論新社)

〈新書ランキング 10月28日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年11月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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