堺雅人、井川遥主演の映画版も公開 直木賞候補作『平場の月』文庫版もベストセラー 辻村深月が3つの嘘を描く『嘘つきジェンガ』も初登場[文庫ベストセラー]

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11月11日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『爆弾』が獲得した。第2位は『国宝 上 青春篇』、第3位は『ザ・ロイヤルファミリー』となった。

 4位以下で注目は6位に初登場の『嘘つきジェンガ』。2022年に単行本で発売された作品。辻村深月さんが3つの「嘘」を描く。ロマンス詐欺の片棒をかつぐ大学生。中学受験をめぐる詐欺に乗ってしまう母親、身分を偽りオンラインサロンを開催する女性。嘘をつき続け危ういジェンガのように積み上がっていく現実。ジェンガが崩れ落ちる破滅の日は来るのか。胃が痛くなるような焦燥感と手に汗握る緊張感に溢れた3作となっている。

 同じく注目は9位にランクインした『平場の月』。朝倉かすみさんが2018年に発表した
小説で、2019年に第32回山本周五郎賞を受賞、第161回直木三十五賞の候補作にもなった恋愛小説。中学生時代の初恋の相手と50歳になり出会った男女の悲恋を描く。どこにでもありそうな「平場」、普通の場所で生きている男女の恋愛を描き、50代だからこそのリアルな感情と事情が入り混じり、寂しさと優しさが深く染み入る傑作と評判となった。

 11月14日に同作の映画版が公開された。主人公の青砥を堺雅人さん、青との初恋の相手・須藤を井川遥さんが演じている。東宝MOVIEチャンネルでは映画公開前の11月7日に、主演の二人と朝倉さんの鼎談を配信。朝倉さんは《本は青砥視点だから、須藤が一人の時の描写って出来ないじゃないですか。でも映画は青砥が帰った後の須藤が観える。あの表情が良くて「あーこんな顔してたんだ」ってね》と映画版でしか味わえない物語の新たな視点を称賛している。

1位『爆弾』呉勝浩[著](講談社)

東京中に爆弾。怪物級ミステリ-!自称・スズキタゴサク。取調室に捕らわれた冴えない男が、突如「十時に爆発があります」と予言した。直後、秋葉原の廃ビルが爆発。爆破は三度、続くと言う。ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。(講談社ウェブサイトより抜粋)

2位『国宝 上 青春篇』吉田修一[著](朝日新聞出版)

俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ!極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。(朝日新聞出版ウェブサイトより抜粋)

3位『ザ・ロイヤルファミリー』早見和真[著](新潮社)

お前に一つだけ伝えておく。絶対に俺を裏切るな――。父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」のワンマン社長・山王耕造の秘書として働くことに。競馬に熱中し、〈ロイヤル〉の名を冠した馬の勝利を求める山王と共に有馬記念を目指し……。馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。山本周五郎賞受賞作!(新潮社ウェブサイトより)

4位『国宝 下 花道篇』吉田修一[著](朝日新聞出版)

5位『真田武士心得〈二〉 関ケ原純情』井原忠政[著](文藝春秋)

6位『嘘つきジェンガ』辻村深月[著](文藝春秋)

7位『硝子の塔の殺人』知念実希人[著](実業之日本社)

8位『BUTTER』柚木麻子[著](新潮社)

9位『平場の月』朝倉かすみ[著](光文社)

10位『兇刃 一期一殺 密命(六)決定版』佐伯泰英[著](文藝春秋)

〈文庫ランキング 11月11日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年11月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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