健康診断「A判定」でも“必ず見るべき項目”とは? 頭痛・異常な眠気・疲労感…不調のサインを見逃さない健康診断の見方

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※画像はイメージ

健康診断の結果が手元に届いたとき、多くの人がまず見るのは“判定”だろう。

最高の「A判定」だったなら、安堵して細かい数値まで確認しないかもしれない。だが、「健康診断の結果はいいのに、なんだか体調が悪くなりがち」と感じているならば、確認すべき項目があるそうだ。

延べ3000人以上を指導してきた管理栄養士の岡城美雪さんは、頭痛・異常な眠気・不安感・イライラ・疲労感・過剰な食欲などの理由がわからない“ちょっとした不調”には、気付かれにくい「低血糖」が隠れているかもしれないという。

そんな「かくれ低血糖」を健康診断からどう見つけたらいいのか、岡城さんの著者『「なんだかつらい……」がなくなる かくれ低血糖との付き合い方』(あさ出版)から一部抜粋して紹介する。

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毎日しんどい……でも健康診断はA判定!

低血糖に関する認識は低く、自覚がない人も多いのが現状です。

私も子どもの頃からアトピーや喘息に悩まされ、丸一日遊んで帰ってくると頭痛に襲われて甘いものを食べると回復するという経験が何度もありました。高校・大学時代は空腹で手が震えたり、ふらついて電車で立っていられないほどの症状が出たりすることもあったくらいです。

そんな状態であったにもかかわらず健康診断はA判定でした。中性脂肪がかなり低かったものの、医師からのコメントには「中性脂肪が低めですが問題なし」とだけ書かれていました。

低血糖が怖いのは、このように健康診断を受けても指摘されることがないため、気づかないという点です。

名前が「健康診断」なのでA判定であれば健康体であると思いがちですが、数値は正常範囲内でも実際には栄養状態によって代謝が上手く回らずに血糖値が下がる人は多くいます。

健康診断で見るべき項目は「中性脂肪の数値」

では、どうやって低血糖かどうかを判断したらいいのでしょうか。

見るべきは、中性脂肪の数値です。

「え、血糖値の項目じゃないの?」と思うかもしれませんが、採血でわかる血糖値は、採血をしたその瞬間だけを切り取った数値のため、採血をしたその瞬間がたまたま良い数値である可能性もあり、あまり参考になりません。

さらに言うと、血糖値は緊張すると上がるため、健康診断だと緊張していることで血糖値が上がってしまい、正常の数値になってしまうことがあるのです。

そもそも、低血糖の状態は長く継続しません。一時的に下がりすぎることがあっても、体が正常値に戻そうとします。

そのため、採血でわかる血糖値の数値では低血糖かどうかはわからないのです。

著者:岡城美雪(おかじょう・みゆき)
管理栄養士。株式会社My Wellness代表取締役。1992年生まれ、札幌出身。管理栄養士として指導した人数は延べ3000人を超える。子どもの頃からアトピー、喘息などを持つアレルギー体質で、さらに学生時代の過度なダイエットにより低血糖症状を引き起こすようになる。栄養学への興味から管理栄養士の資格をとるも、不調の原因がわからず悩んでいたところ、原因は低血糖であることを知って食事を改善。現在は血糖値から体質改善をするスクール運営や講師の育成などを行っている。「気絶のような眠気が解消した」「メンタルが安定して前向きになった」など喜びの声が続出している。また、東京メトロ車内コンテンツであるKOSEの「美人のヒミツ!」を複数監修。『週刊女性』(主婦と生活社)など様々なメディアで発信している。著書に『これだけ! 脱うつごはん』(Gakken)。

監修者:柳澤綾子(やなぎさわ・あやこ)
医師、医学博士。株式会社 Global Evidence Japan代表取締役。東京大学医学系研究科公衆衛生学客員研究員、元国立国際医療研究センター特任研究員。麻酔科専門医指導医。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。15年以上臨床現場の最前線に立ちながら、大学等でも研究し、海外医学専門誌(査読付)に論文を投稿。年間500本以上の医学論文に目を通し、エビデンスに基づいた最新の医療、教育、子育てに関する有益な情報を発信している。著書に『身体を壊す健康法』(Gakken)、『自分で決められる子になる育て方ベスト』(サンマーク出版)がある。

あさ出版
2025年11月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

あさ出版

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