カイロを使って生理痛が緩和できる!? 女性の悩みに鍼灸師が提案する簡単セルフケア

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月経痛を緩和するセルフケアとは?(写真はイメージ)

「生理前になると心も体もつらい」
「毎月の生理痛や不調を、できれば薬に頼らずやわらげたい」
「体質だから仕方ない、とあきらめている」

月経にまつわる悩みを抱えながらも、病院に行くほどではない……。そう感じている人に「カイロ健康法」をおすすめするのは、鍼灸師の久保和也氏だ。

カイロ健康法とは、1日1~5分、ツボにカイロをあてて体を温めるだけのシンプルなセルフケアだという。

このカイロ健康法の基本的な考え方に加えて、月経痛の悩みをもつ方向けの温め方を、久保氏の著書『痛みと不調がみるみる改善 あてるだけカイロ健康法』より一部抜粋・編集して紹介する。

月経痛におすすめの「カイロ健康法」

子宮は「血の海」と呼ばれるほど血流が大事な部位。

東洋医学では月経痛の原因は血流の滞りだと考えます。

また、冷えも血のめぐりを悪くするため、温めることは特に有効です

■月経初日~2日目の痛み

月経が始まったときに痛みを感じる場合、特に血のめぐりが悪くなっていることが多いです。

脾経は経絡を介して子宮につながっており、温めることで子宮周辺の血流が改善します。

ひざ上にある脾経のツボ・血海(けっかい)は血を集め、めぐらせる作用があるため、さらに効果が期待できます。

1回3分、貼る場合は15~60分を目安に温めてください。


月経初日~2日目の痛みに

■ズキズキと刺すような痛み

腹診といってお腹を押して診るとき、月経痛や婦人科系のトラブルがある方は左の下腹部に痛みが出ることが多いです。

これも血のめぐりが悪い証拠なので、左大巨(ひだりだいこ)を温めてゆるめるだけでもつらい痛みがやわらぎます。

月経痛が重い方は血海(けっかい)、左大巨ともにあてるだけ1回3分、貼る場合は15~60分を目安に日頃から温めるとよいでしょう。

卵巣疾患や妊娠の場合もあるので、症状が改善しない場合には婦人科を受診しましょう。


ズキズキと刺すような痛みに

貼るカイロを使ってもOK! ただし、注意が必要

紹介しているカイロをあてる箇所は、ツボや経絡など繊細な部分もあります。

長時間つけっぱなしにすると、肌に負担がかかったり、低温やけどのリスクがあったりします。

東洋医学の古典には「補すれども過ぎれば必ず瀉す」という言葉があり、やりすぎるとかえって気血が漏れると考えるため、温めすぎはNGです。

特に使い捨てカイロの場合、長く温めると乾燥することも。乾燥すると汗の出入口である汗腺が開くのですが、東洋医学ではこれが冷えにつながると考えます。

貼るカイロを使う場合も、15~60分を目安にしましょう。そして、カイロを貼った状態での激しい運動はNGです。

汗をかきすぎると肌がふやけて、低温やけどのリスクが上がるので、運動中の使用は控えてください。

また、貼るタイプの場合、直接肌に貼ると、肌がかぶれる原因にもなりますし、低温やけどのリスクが高まります。必ず、下着や服の上から貼るようにしましょう。特に、敏感肌の方は注意してください。

また、使用中にかゆみや赤みが出た場合はすぐに使用を中止し、まずは流水で10~30分冷やすか、保冷剤を布やタオルでくるんであてましょう。それでも赤みがひかなかったり、水ぶくれが生じたりした場合は医師に相談しましょう。

就寝中の使用は低温やけどの危険があるため厳禁です。寝る前にカイロで温めてから、外して布団に入るようにしましょう。夜間の冷えが気になる場合は、アームウォーマーやレッグウォーマーの着用がおすすめです。

著者:久保和也(くぼ・かずや)
鍼灸師/東京・押上スカイツリー前「クボ鍼灸院」代表/世界中医薬学会アレルギー疾患専門委員理事/世界中医薬学会連合会耳鼻咽喉口腔科専門委員会理事。妻の産後の体調不良をきっかけに東洋医学の道へ進む。鍼灸治療の真髄「経絡治療」を習得し、30歳で東洋医学専門の鍼灸院を開業。SNS総フォロワー16万人、雑誌やメディアなど多数出演。現在は自律神経失調症をはじめ、病院で原因不明と言われた症状を中心に日々施術にあたっている。著書に『10秒で自律神経が整うツボゆらし』(池田書店)

監修者:鈴木慎太郎(すずき・しんたろう)
医師。昭和医科大学 医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門 准教授/昭和医科大学 医学部医学教育学講座 准教授。専門分野は、喘息、食物アレルギー(思春期~成人)、アニサキスアレルギー、アナフィラキシー、薬剤アレルギー、呼吸器内科、産業衛生、消化管アレルギー(思春期~成人)、好酸球性消化管疾患。

イラスト:さのふうか

あさ出版
2026年1月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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