湊かなえがたった2ヶ月で書き上げた「最も猟奇的な犯罪」西島秀俊主演ドラマも話題の『人間標本』が1位[文庫ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 12月23日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『人間標本』が獲得した。第2位は『三河雑兵心得 17 関ケ原仁義 下』、第3位は『国宝 上 青春篇』となった。

 先週5位からランクアップした1位となった『人間標本』は、湊かなえさんが2023年に発表したミステリ作品。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけ「標本」にしたと手記で主張する。この猟奇的事件の真相とは。同作の実写版がAmazonのPrime Videoで12月19日より配信がはじまった。ドラマでは蝶の研究者を西島秀俊さん、その息子を市川染五郎さんが演じている。

 同作は湊さんが、作家生活15周年記念として書き下ろした長編作品。刊行記念のインタビューで《15周年に間に合わせるために、約2ヶ月で書き上げたのもいい思い出です(笑)》と語りつつ、《作家生活を15年続けてきた中で、一番面白い作品が書けたと思っているんです》と、節目の一作への思いを明かしている。

 ミステリ評論家の千街晶之さんは同作について《著者の作品中、最も猟奇的な犯罪が扱われた一作である》と紹介。《しかし、著者の小説の愛読者ならば、いかにももっともらしく書かれた手記が、その書き手の本心を示すものとは限らない――と心得ている筈だ》と作品の読みどころに言及している。

 ***

1位『人間標本』湊かなえ[著](KADOKAWA)

イヤミスの女王、新たなる覚醒 人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな――。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた……。耽美と狂おしさが激しく入り乱れる、慟哭のミステリ。(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『三河雑兵心得 17 関ケ原仁義 下』井原忠政[著](双葉社)

ついに東軍総大将の家康が着陣した。戦功を競う猛将たちを抑えるのに四苦八苦の茂兵衛は、その勇姿に胸をなで下ろす。一方、西軍も三成が二万の兵を率いて大垣城を発ち、関ケ原へと進軍。いよいよ決戦の舞台が整った。そんな折、茂兵衛は井伊直政から、家康の四男に抜け駆けで先陣を切らせたいと耳打ちされる。東軍の本来の先鋒は福島正則。揉め事は避けられず、ひとつ間違えれば血の雨が降る無謀な策に、茂兵衛は頭を抱える。戦国足軽出世物語、天下分け目の第十七弾!(双葉社ウェブサイトより)

3位『国宝 上 青春篇』吉田修一[著](朝日新聞出版)

俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ!極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。(朝日新聞出版ウェブサイトより抜粋)

4位『国宝 下 花道篇』吉田修一[著](朝日新聞出版)

5位『新しい花が咲く─ぼんぼん彩句─』宮部みゆき[著](新潮社)

6位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

7位『爆弾』呉勝浩[著](講談社)

8位『方舟』夕木春央[著](講談社)

9位『ザ・ロイヤルファミリー』早見和真[著](新潮社)

10位『マイブック―2026年の記録―』(新潮社)

〈文庫ランキング 12月23日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2025年12月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

関連ニュース