「2~3キロは採れた」ブータンで松茸狩り体験!? 堀江貴文が悶絶した“干し松茸”を使った土鍋ご飯

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク


「干し松茸土鍋ご飯」の味とは?(写真はイメージ)

実業家のホリエモンこと堀江貴文さんが、人生で初めて足を踏み入れたブータンで体験したのは、意外にも「松茸狩り」だった。

日本では秋の味覚として知られる松茸だが、その一部は、実はヒマラヤの山々に囲まれたブータンから日本へと届けられている。

現地で〈仏陀のキノコ〉と呼ばれる松茸を自らの手で掘り当て、「2~3キロは採れた」と語る堀江さん。その香りと味に驚いた堀江さんは、ブータン産の干し松茸を土産に日本へ持ち帰った。

その干し松茸の戻し汁で米を炊き、土鍋の蓋を開けた瞬間、立ちのぼる香りに思わず言葉を失ったという。堀江さんが“悶絶”した、その土鍋ご飯の味とは?


堀江貴文さん

山と暮らしをつなぐ〈仏陀のキノコ〉

2025年、人生で初めてブータンを訪れた。

そして、なんと現地で松茸狩りを体験することになった。実はブータン産の松茸の多くが日本に輸出されている。松茸を珍重して食べる文化は世界的に見てもかなり特殊で、日本の存在感は大きい。中国産、韓国産、そしてブータン産の松茸の多くが、いまも日本向けに流通しているという。

ブータンでは中国料理の影響から炒め物文化が主流で、生の松茸がもつ繊細な香りや食感を生かす調理法はあまり見られない。代わりに、松茸は干して保存するのが一般的だ。

日本人からすれば「もったいない!」と思ってしまうが、料理文化とはそういうものだ。それでも松茸には〈サンゲ・シャモ〉というブータンの公用語、ゾンカ語の名前がついている。直訳すれば「仏陀のキノコ」。日本向けの高級食材として認識されていることから、そう呼ばれるようになったらしい。

松茸狩りの舞台は、首都ティンプーから車で1時間半ほど南下したチャプチュという小さな町。その郊外に〈松茸山〉と呼ばれる林がある。道中、首都ティンプーのマーケットでは、色とりどりの野菜に交じって干し松茸がざるに盛られていた。これだけ日常的に出回っているということは、相当数が採れるのだろう。

林に入ると、現地の案内人が待っていた。整備された山道を進み、いくつかのポイントに案内されると、ほどなく松茸の姿が見えてきた。

ふっくらと盛り上がった松葉の下に手を入れ、指先の感触を頼りに土を払うと、立派な一本が現れる。思わず声が漏れる。群生しているわけではないので、点在する松茸を一つひとつ拾い上げる感覚は、まさに宝探し。最終的に2~3キロは採れただろうか。

ホテルに戻ると、まずは松茸の泥を丁寧に落とし、クリーニング。そして夕食は、焚き火を囲んでの炭火焼きとなった。ホテルのシェフも協力してくれ、贅沢な松茸バーベキューが始まった。松茸には軽くオリーブオイルをまとわせ、炭火の上へ。じゅわっと油がにじみ出し、あの独特の香りがふわりと立ちのぼる。

焼き上がった小ぶりの一本をスライスして口に運ぶと、芳醇な香りとジューシーなうま味が口いっぱいに広がる。

さらに、偶然手に入った上質なテンダーロインも焼いた。ミディアムレアに仕上げた肉に、香ばしい松茸を添えて頬張る。その相性の良さに、一同が唸った。街で見つけた醤油とわさびをほんの少し添えるだけで、そこには完全に〈和の世界〉が広がっていた。

土鍋ご飯に広がる、異国の余韻

ブータン土産に干し松茸を持ち帰った。帰国後、ちょうど仲間との会食があり、これを使って何かできないかと考えた。

きのこ類は乾燥させることでうま味が凝縮する。干し椎茸がその代表だが、干し松茸も同様に、独特の深みをまとっている。そこで丁寧に干し松茸を戻し、その戻し汁を使って土鍋でご飯を炊いた。「干し松茸土鍋ご飯」である。

炊き上がった瞬間、立ちのぼる香りに誰もが目をみはった。米の一粒ひとつぶに松茸のうま味が染み込み、芳醇で力強い味わいが広がる。異国の山で採れた松茸と、日本の米が出合って生まれた、唯一無二の「土鍋ご飯」。

国境も文化も超えた、心に残る一皿となった。

ブータンという国は、国土こそ大きくないが、インドと中国という大国に挟まれながら、翻弄されるだけでなく、自らの道を選び取ってきた。

かつては事実上の〈鎖国状態〉だったが、やがて国連に加盟し、絶対王政から立憲君主制へと移行。今では議会を持ち、首相が国を率いている。

小国でありながら、その時々で柔軟な舵取りをしてきた姿勢には、学ぶべき点が多い。

干し松茸土鍋ご飯を味わいながら、あの山の空気と、ブータンのたくましさに思いを馳せた。

堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日、福岡県生まれ。実業家。SNSグループ株式会社ファウンダー。現在はロケット開発や、アプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙する等、様々な分野で活動する。会員制オンラインサロン『堀江貴文イノベーション大学校(HIU)』では、500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開している。著書に『小学ゼロ年生 7歳からの進路相談』(小学館集英社プロダクション)『体力が9割  結局、動いた者が勝つ』(徳間書店) 『僕が料理をする理由 AI時代を自由に生きる40の視点』(オレンジページ)など多数。X アカウント @takapon_jp

堀江貴文

Book Bang編集部
2025年12月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク