
これだけは確認しておきたい、見落としがちな「3つの資産」
ついつい先延ばしにしがちな終活だが、年末年始の帰省タイミングは終活を始めるのに絶好の機会だ。
1000件以上の遺言・相続問題を扱ってきた弁護士の伊藤勝彦氏は、終活でも特に重要なのは財産の洗い出しだと語る。それらは銀行預金、不動産、生命保険など多種にわたるが、なかでも特に見落とされがちな「3つの資産」があるそうだ。
帰省中に親と、またきょうだいがいる方はきょうだいとも確認しておきたい終活のポイントを、伊藤氏の著書『モメない相続でお金も心もすっきり!親子終活』(あさ出版)より一部を抜粋・再構成のうえ解説する。
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- モメない相続でお金も心もすっきり!親子終活
- 価格:1,870円(税込)
親にどう終活を切り出す? 子ども同士では認識を共有して
終活は「何かあってから」ではなく、「何も起きていない今」から少しずつ始めることが大切です。とはいえ、あらためて時間をつくって話し合うのは簡単ではありません。だからこそ、冬休みやお正月のように家族が集まりやすい帰省のタイミングを、終活について話すきっかけとして活用したいところです。
まず、親の終活をサポートするうえで、最も大切なのは子ども同士の連携です。一人だけが関わると、ほかのきょうだいから「親の財産を独り占めしようとしているのでは?」と疑念を持たれるリスクもあります。
終活は単なる財産整理ではありません。
親の希望を知り、思い出の品を整理し、これからの生活をより豊かにするための活動です。だからこそ、子ども同士が協力し合って進めることが理想的なのです。
同居している子と離れて暮らす子では、親の健康状態や日常の様子の把握に差が出がちです。一人で抱え込まず、互いに補い合うことで、親にとってもより良いサポートが可能になります。
子ども同士の話し合いは、特別なきっかけを待つ必要はありません。
お正月など家族が集まる機会や、親族の法事といった場面で、自然に話題を振ることができます。たとえば「最近、テレビで終活の特集をやっていたけど、お父さん(お母さん)のことも少し考えておいたほうがいいかな」と、軽く切り出すのがおすすめです。
実家の片付けをしているときに「古いアルバムが出てきたけど、どうする?」といった小さな話題から広げていくのもよいでしょう。
「将来、親に何かあったとき、私たちはどう動くのか」
「親の希望をどうやって聞いていくのか」
こうした点を、まずは子ども同士で共有しておくことが大切です。
伊藤勝彦(いとうかつひこ)
弁護士法人みお代表/弁護士
1973年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業の年に司法試験合格。弁護士・司法書士・社会保険労務士・行政書士など多方面のプロフェッショナルを擁する総合法律事務所の代表を務める。弁護士活動の初期から「終活」関連分野に注力。遺産分割や遺留分侵害額請求に関する調停・訴訟に多数関与し、依頼者の代理人として相続人全員が納得できる解決に導いてきた。その経験から、遺言や相続に関わる社会的関心の高い事件について、テレビ局のニュース番組で解説なども行う。信条は日々相談者の困難や不安に寄り添い、頼れる存在であり続けること。著書(共著)に『サービス残業という地雷』(幻冬舎)がある。
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