王様のブランチ「ブランチBOOK大賞2025」に選ばれた『殺し屋の営業術』がランクイン 続編も期待のジェットコースターミステリ[文芸書ベストセラー]

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 1月6日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『成瀬は都を駆け抜ける』が獲得した。第2位は『失われた貌』、第3位は『イン・ザ・メガチャーチ』となった。集計期間は2025年12月29日~2026年1月4日。

 4位以下で注目は5位にランクインした『殺し屋の営業術』。小説家で漫画原作者の野宮有さんによるミステリ作品。殺し屋に命を狙われた敏腕営業マンが、自らを営業マンとして売り込むことで命を救われ、代わりに課せられた「営業ノルマ」は2週間で2億円。命がけの頭脳戦が展開される。2025年年5月に第71回江戸川乱歩賞を受賞している。

 同作は、2025年12月27日に放送されたTBS系バラエティ番組「王様のブランチ」で、2025年に特集された本のなかから選出される「ブランチBOOK大賞2025」に選ばれた。野宮さんは番組に出演し、《次々と予想もつかない展開が襲いかかってくる話なので、ジェットコースターに乗る気持ちで読んでもらえたら嬉しい》と語った。またこの年末年始に続編の締切が迫っているとも明かしていた。

 同作についてライターの瀧井朝世さんは《序盤はコメディタッチのクライムノベルが、徐々にスリリングなコンゲームへと展開していく。虚しく生きてきた鳥井(主人公 編集部注)自身の成長(といっていいのか微妙だが)の物語としても読める》と紹介し、《すでにライトノベルのフィールドでプロデビューし、漫画原作なども手がけている著者だけに、話のテンポや状況転換のタイミングが上手くて飽きさせない》と評している。

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1位 『成瀬は都を駆け抜ける』宮島未奈[著](新潮社)

高校を卒業し、晴れて京大生となった成瀬あかり。一世一代の恋に破れた同級生、達磨研究会なるサークル、簿記YouTuber……。新たな仲間たちと出会った成瀬の次なる目標は“京都を極める”!一方、東京の大学へ進学した島崎みゆきのもとには成瀬から突然ある知らせが……!?最高の主人公に訪れる、究極のハッピーエンドを見届けよ!(新潮社ウェブサイトより)

2位 『失われた貌』櫻田智也[著](新潮社)

山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。事件報道後、警察署に小学生が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。(新潮社ウェブサイトより)

3位 『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ[著](日本経済新聞出版)

沈みゆく列島で、”界隈”は沸騰する――。あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。「神がいないこの国で人を操るには、”物語”を使うのが一番いいんですよ」(日本経済新聞出版ウェブサイトより)

4位 『暁星』湊かなえ[著](双葉社)

5位 『殺し屋の営業術』野宮有[著](講談社)

6位 『転生したらスライムだった件 23』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

7位 『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)

8位 『カフネ』阿部暁子[著](講談社)

9位 『口に関するアンケート』背筋[著](ポプラ社)

10位 『さよならジャバウォック』伊坂幸太郎[著](双葉社)

〈文芸書ランキング 1月6日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2026年1月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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