柔らかさや温もりを思いながら、一本一本毛並みを描く…「猫×日本画」が最高に愛らしい 『コイモ 小熊香奈子画集』試し読み

試し読み

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食卓の焼き魚を狙い、飼い主の服の上で堂々昼寝。抱っこから逃れようと暴れ、花瓶を倒して知らんぷり……。

猫のいる日常の何気ない、けれどたまらなく愛おしい瞬間を描き出す日本画家・小熊香奈子さん初の画集を特別に試し読み公開します。

『コイモ 小熊香奈子画集』試し読み

はじめに

うちには猫がいます。キジトラ猫で名前はコイモといいます。
拾った子猫の時、掘りたての里芋(小芋)そっくりだったので「コイモ」と名付けました。

私は日本画を描いています。
私が作品を描く傍らで、いつもコイモはのびのびと振る舞っています。そんなコイモの気ままな仕草や姿に次第に惹かれるようになりました。
何気なくコイモのスケッチを描きとめていくうちに、いつしかそれらはコイモとの日々を描き綴った作品となっていきました。

コイモの柔らかさや温もりを思いながら、一本一本毛並みを描いていくことは、コイモと過ごす一日一日を重ねることに似ている気がします。

「一緒に暮らす日常の愛おしさ」そういうものを描いていけたらいいな、と思っています。


『コイモ 小熊香奈子画集』(辰巳出版)より

小熊香奈子(Oguma Kanako)
大阪府和泉市出身。現在は和歌山にアトリエを構える。大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程修了。第43回日春展奨励賞、第8回日展・第1科(日本画)特選受賞。和歌山の漁港で捕れた魚や実家で育った野菜、庭に咲いた花々など、身近なモチーフを精緻な筆致で繊細に描く。作品には愛猫・コイモが毎回登場。

辰巳出版
2026年2月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

辰巳出版

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