納言・薄幸さん「酒を飲みながら作るくらいが、ちょうどいい」冷蔵庫にある食材で作る気負わないレシピ

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お笑いコンビ・納言の薄幸さん

お笑いコンビ・納言薄幸(すすき・みゆき)さんは、これまでテレビや YouTube などで、たびたび料理の腕前を披露してきました。17 歳で一人暮らしを始めて以来、生活の中で身につけてきた自炊の工夫や、家にあるものでさっと作るおつまみレシピは、SNS でも注目を集めている。そんな薄幸さんが、このたび初のレシピ本『納言・幸の今夜もやけに旨いレシピ』(辰巳出版)を刊行。同書に並ぶのは、特別な食材も、難しい工程もいらないレシピばかり。お酒を飲みながらでも作れる、つまみになる料理。きちんとしすぎないけれど、ちゃんと旨い、そんな日常の延長にある一皿がつまっている。

料理との距離感や味の原点、そして本づくりの裏側について、薄幸さんに話を聞いた。

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「美味しい」より、「どうやって作るの?」

──今回のレシピ本は、かなりボリュームがありますね。

掲載されている60レシピは、この本のためだけにちゃんと作って納得したものだけを載せてます。もちろん作ったことのない料理は入れてません。イカの塩辛だけ、納豆だけ、みたいな1つの食材をメインに複数のレシピを載せているページもあるのですが、そこはかなり試行錯誤しましたね。

──レシピのアイディアはどこから来ることが多いですか?

居酒屋とか外食で食べたものからヒントをもらうことが多いですね。「この味、家で作れたらいいな」って思ったものを、自分なりに落とし込む感じです。プロの味をそのまま再現するというより、「この味ならあの食材の味が近いかも」という感じです。書籍のレシピにある『紅生姜焼き』や『塩辛パスタ』も、最初はお店で食べたのがきっかけでした。家で作るならこうかなって考えるのが楽しいです。

――おつまみのレシピが多い理由は?

両親がすごくお酒を飲む人で、夕飯がお父さんのおつまみ兼ごはん、みたいな感じだったんです。母は上品な味付けをする人なんですけど、父に合わせるとどうしても味はしっかりめになる。パスタみたいな軽い洋食はあまり出てこなくて、渋めのおつまみ系が多かったですね。それから一人暮らしをして自分で料理をするようになると、好みがはっきりしてきて、気づいたらおつまみ系ばっかり作るようになってました。

――人に料理を振る舞う機会も多いと思います。

最近、YouTubeでやす子と一緒に湯豆腐を作った回があったんですけど、人に作るってこんなに楽しいんだって思いました。すごくいい気持ちでした。

人から「美味しい」って言われるのはもちろんうれしいんですけど、「これ、どうやって作るの?」って聞かれるのが一番うれしいかも。本当に美味しいと思ってくれたんだなって感じるので。

──家族向けのレシピでおすすめはありますか?

『包まないズボラ焼売』ですね。フライパンひとつで作れて、ピザ感覚で切り分けて食べられるのでパーティー感もあります。家族が集まるときにいいと思います。

この本だと、ほかには『たこ焼きチャーハン』もおすすめです。けっこう簡単に作れるんですよ。味が分かりやすくて、子どもも大人も好きな味ですね。


包まないズボラ焼売


たこ焼きチャーハン

――みゆきさんがよく使う調味料って何ですか?

一番好きなのはポン酢ですね。何にでも使えるし、失敗しにくい。あと、粗挽きガーリック。粉じゃなくて、粒が残ってるタイプ。豆腐料理とかにも合うんです。今回の本にある『豆腐と卵のマヨグラタン』にも使いました。

ちょっと生意気なことを言うと、トリュフも使います。枝豆にのせたり、餃子に合わせたりすると、一気にお店の味っぽくなります。ちょっと贅沢したい時にはトリュフ、みたいな。


豆腐と卵のマヨグラタン

料理は、だいたいお酒のそばにある

――この本に掲載されている料理は、お酒を飲みながら作ったと聞きましたが?

そうなんです。いつもレモンサワーを飲みながら料理しているので。だから、普段と変わらない環境で作ったといえますね(笑)。お酒は日々の活力なので、忙しすぎて飲む時間がない生活はたぶん無理です。仕事が嫌いになっちゃいそう。お酒で失敗することもありますけど、それも含めて自分かなって。

――お酒の失敗談にはどんなものが?

オズワルドの伊藤さんを酔わせるドッキリがあったんですけど、仕掛け人なのに私が先にベロベロになっちゃって。グラスも倒して、記憶もなくなってました。オンエアされて初めて知った部分もあります(笑)。ちなみにお酒で寝坊とかはしたことありませんよ。

――最後に、この本をどんな人に読んでほしいですか?

一人暮らしの人には特に使いやすいと思います。でも、家族で食べるごはんや、誰かに振る舞う場面にも合うレシピが多いので、気負わず手に取ってもらえたら。料理って、意外と楽しいなって思ってもらえたら、それだけで十分です。

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薄幸(すすき・みゆき)

1993年1月24日生まれ、千葉県柏市出身。2017年に安部紀克と納言を結成し、毒舌とやさぐれキャラで人気を博す女芸人。プライベートでは料理とお酒をこよなく愛する。手料理の腕前は芸人仲間からも高く評価されており、晩酌を楽しみながら語る飾らないトークも魅力。テレビやラジオ、YouTube など多方面で活躍し、等身大のキャラクターで共感を集めている。現在、月9ドラマ「ヤンドク!」(フジテレビ系)にベテラン看護師役として出演中。

辰巳出版
2026年2月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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