「小説っていいな」オードリー春日 若林の初小説の感想を語る[文芸書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 2月25日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『大河の一滴 最終章』が獲得した。第2位は『青天』、第3位は『カフェーの帰り道』となった。

 2位に初登場の『青天』は、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭さん初の小説。万年2回戦どまりのアメフト部に所属する高校生を主人公とした青春小説。タイトルの「青天」とはアメフトで倒され、空を仰ぎ見るような体勢になってしまうこと。主人公は引退大会で強豪校に敗北した後、進学のための勉強にも身が入らず、不良になるほど反抗的でもない。どっちつかずの自分を抱えたまま、周囲の視線や、仲間との距離感、自身の不甲斐なさや挫折にもがき苦しみながらも、再びアメフトと真正面から向き合う決意を固める姿が瑞々しく描かれている。

 発売直後に10万部の増刷が決まり、発行部数は18万部となった。現在喉の療養のため、約3週間の休養をとっている若林さん。オードリーがMCを務める「オードリーのオールナイトニッポン」21日の放送回では、相方の春日俊彰さんだけが出演し、『青天』の感想を語った。普段は本を読まないという春日さんは、選手の内面や試合の描写などのリアルさに驚いたという。「なぜアメフトをはじめたのか」という問いの答えがわかったとも語り、二人で過ごした高校アメフト部の思い出を語った。また「モヤモヤしている人が、ひとつ答えを出してもらえるような、勇気が湧くような、そういう本だった」と語り「小説っていいな」と読書の面白さに目覚めた様子もみせていた。

 ***

1位『大河の一滴 最終章』五木寛之[著](幻冬舎)

93歳の人間論ーー。人は何かのために生きるのではない。誰かのために生きるのだ。衝撃のベストセラー『大河の一滴』から30年。圧巻の集大成。常に、再生の希望はある。少年時代の引揚体験、自死への欲求、思いがけない病の宣告……あえて、大河の流れに逆らうことを決意した、告白的人間論。(幻冬舎ウェブサイトより抜粋)

2位『青天』若林正恭[著](文藝春秋)

オードリー・若林正恭、初小説!人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『カフェーの帰り道』嶋津輝[著](東京創元社)

*第174回直木三十五賞受賞作 東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。(東京創元社ウェブサイトより)

4位『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ[著](日本経済新聞出版)

5位『暁星』湊かなえ[著](双葉社)

6位『成瀬は都を駆け抜ける』宮島未奈[著](新潮社)

7位『熟柿』佐藤正午[著](KADOKAWA)

8位『失われた貌』櫻田智也[著](新潮社)

9位『探偵小石は恋しない』森バジル[著](小学館)

10位『殺し屋の営業術』野宮有[著](講談社)

〈文芸書ランキング 2月25日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2026年2月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク