映画公開で話題『木挽町の仇討ち』が20万部突破 2020年「このミス」1位の城塚翡翠シリーズ第3作も文庫化[文庫ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 2月25日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『ほどなく、お別れです』が獲得した。第2位は『木挽町のあだ討ち』、第3位は『一次元の挿し木』となった。

 1位の『ほどなく、お別れです』は2月6日に公開された映画版が大ヒット上映中。葬儀会社に就職した主人公が葬祭プランナーとともに「最高の葬儀」を目指す物語。映画は浜辺美波さんと目黒蓮さんがW主演し、2月23日までに観客動員数184万人、興行収入25億円をあげている(興行通信社調べ)。

 2位の『木挽町のあだ討ち』も27日に映画版の公開がはじまった。2年前に芝居の町・木挽町で起こった仇討ちの裏に隠されていた顛末を描く時代ミステリ。映画では主人公の侍を柄本佑さんが演じ、共演は渡辺謙さん、長尾謙杜さん、北村一輝さん、沢口靖子さんら。2025年には新作歌舞伎としても公演されており、市川染五郎さん、松本幸四郎さんらが出演した。書籍は映画化を前に単行本と文庫で累計発行部数20万部を突破している。

 4位以下で注目は7位に初登場の『invert II 覗き窓の死角』。相沢沙呼さんによる探偵・城塚翡翠を主人公とした人気シリーズ第三作。2022年9月に発売された単行本の文庫版。第一作目の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社)は「このミステリーがすごい!」2020年版国内編で第1位を獲得するなど数々のミステリー賞に輝いた話題作。今作も二作目の『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)に続きinvertを冠し、犯人視点で描かれる倒叙ミステリとなっている。

 ***

1位『ほどなく、お別れです』長月天音[著](小学館)

この葬儀場では、奇蹟が起きる。夫の五年にわたる闘病生活を支え、死別から二年の歳月をかけて書き上げた「3+1回泣ける」お葬式小説。大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。(小学館ウェブサイトより抜粋)

2位『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子[著](新潮社)

雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏手で、菊之助なる若衆が果たした見事な仇討。白装束を血に染めて掲げたるは父の仇、作兵衛の首級(しるし)。二年後。目撃者を訪ねる武士が現れた。元幇間、立師、衣装部屋の女形……。皆、世の中で居場所を失い、悪所に救われた者ばかり。「立派な仇討」と語られるあの夜の〈真実〉とは。人の情けと驚きの仕掛けが、清々しい感動を呼ぶ直木賞・山本周五郎賞受賞作品。(新潮社ウェブサイトより)

3位『一次元の挿し木』松下龍之介[著](宝島社)

二百年前の人骨のDNAが四年前に失踪した妹のものと一致!?ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝人類学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく――。(宝島社ウェブサイトより)

4位『喫茶おじさん』原田ひ香[著](小学館)

5位『チンギス紀 十七 天地』北方謙三[著](集英社)

6位『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上』アンディ・ウィアー[著]小野田和子[訳](早川書房)

7位『invert II 覗き窓の死角』相沢沙呼[著](講談社)

8位『方舟』夕木春央[著](講談社)

9位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

10位『BUTTER』柚木麻子[著](新潮社)

〈文庫ランキング 2月25日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2026年2月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク