「日本は米国の戦争に巻き込まれてはいけない」予言者トッドが「西洋の敗北」後の日本に提言[新書ベストセラー]

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 3月17日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『棺桶まで歩こう』が獲得した。第2位は『生きる言葉』、第3位は『ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』となった。

 4位以下で注目は、9位に初登場した『2030 来たるべき世界』。昨年末から約1か月にわたり開催された国際フォーラム「朝日地球会議2025」の議論を編んだ一冊だ。歴史家エマニュエル・トッド氏の議論を中心に、元台湾デジタル担当政務委員オードリー・タン氏、国際政治学者モニカ・トフト氏のセッションに加え、東京大学教授・佐橋亮氏、慶應義塾大学教授・錦田愛子氏ら国内外の知性による議論を収録する。

 同書でトッド氏は、宗教的価値観を失い、「力の正義」が前面に出る「西洋の敗北」後の世界秩序を論じる。巻頭メッセージでは、日本が規範としてきた西洋諸国が揺らぐなか、日本は何を拠り所とすべきかを問い、「日本は米国の戦争に巻き込まれてはいけない」と警鐘を鳴らす。世界的な人口減少、生成AIやSNSの浸透、ITプラットフォームの支配、さらには米国のイラン攻撃を受けたホルムズ海峡情勢の緊迫と自衛隊派遣論まで、複数の危機が同時進行するいま、世界の行方と日本の立ち位置を考えるうえで示唆に富む一冊となっている。

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1位『棺桶まで歩こう』萬田緑平[著](幻冬舎)

歩けるうちは、人は死なない長生きしたくないという高齢者が増えている。不健康寿命が延び、ムダな延命治療によるつらく苦しい最期は恐ろしいと感じるからだ。著者は2000人以上を看取った元外科医の緩和ケア医。「歩けるうちは死にません」「抗がん剤をやめた方が長く生きる」「病院で体力の限界まで生かされるから苦しい」「認知症は長生きしたい人にとって勝ち組の証」「ひとり暮らしは、むしろ楽に死ねる」など「延命より満足を、治療より尊厳を」という選択を提唱。医療との向き合い方を変えることで、家で人生を終えるという幸せが味わえるようになる!2000人の幸せな最期を支えた「在宅」緩和ケア医が提言病院に頼りすぎない“生ききる力”とは?(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『生きる言葉』俵万智[著](新潮社)

スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か──恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。(新潮社ウェブサイトより)

3位『ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』鶴見太郎[著](中央公論新社)

ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧――。五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。三〇〇〇年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『カウンセリングとは何か 変化するということ』東畑開人[著](講談社)

5位『新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか』川北省吾[著](講談社)

6位『名画で読み解く メディチ家12の物語』中野京子[著](光文社)

7位『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』加藤喜之[著](中央公論新社)

8位『現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方』小泉悠[著](筑摩書房)

9位『2030 来たるべき世界』エマニュエル・トッド[ほか著]青山直篤[ほか聞き手](朝日新聞出版)

10位『20歳の自分に教えたい宗教のきほん』池上彰[著](SBクリエイティブ)

〈新書ランキング 3月17日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2026年3月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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