「2025年がどんな時代だったか知りたければ本作を読めばいい」 本屋大賞受賞作『イン・ザ・メガチャーチ』が1位[文芸書ベストセラー]

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 4月14日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『イン・ザ・メガチャーチ』が獲得した。第2位は『本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生3』、第3位は『謎の香りはパン屋から2』となった。

 1位の『イン・ザ・メガチャーチ』は4月9日に発表された「2026年本屋大賞」で大賞を受賞した朝井リョウさんの長編小説。推し活文化の光と闇を鮮やかに描き出す。アイドルグループの運営に参画することになったレコード会社員、内向的でSNSに依存しながら熱心に応援する大学生、かつて2.5次元舞台俳優を推していたが報道をきっかけに状況が一変する女性。世代も立場も異なる3人の視点を交互に配置しながら、「人を動かすものは何か」「信仰とビジネスの境界線はどこにあるか」という問いを突きつける。

 俳優の南沢奈央さんは《本書は、人の心が動くメカニズムまでも暴いている。人は物語に弱い。帯にもある〈神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ〉という鋭い一言は、胸に刺さって抜けない》と紹介。劇作家の長田育恵さんは《後世の人が2025年がどんな時代だったか知りたければ、本作を読めばいい。情報化社会の中で際立つ孤独。生きづらさを抱えた個人がサバイブするための手段を求める切実さ。我に返らないように物語に没入していく心理。視野を狭め突き進む先に何があるのか。登場人物の誰からも目を逸らせない》と評している。

 3位に初登場の『謎の香りはパン屋から2』は宝島社が開催する『このミステリーがすごい!』大賞第23回の受賞作『謎の香りはパン屋から』の2作目。前作は大阪府豊中市にあるパン屋を舞台にアルバイトで漫画家志望の大学生・市倉小春が「日常の謎」を解き明かす連作ミステリ。2作目で小春は大学二年生となり、念願の漫画家デビューも決まっているが、パン屋でのアルバイトも続けている。今作も香ばしいパンの香りとともに新たな謎が描かれる。累計発行部数は35万部を突破している。

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1位『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ[著](日本経済新聞出版)

沈みゆく列島で、”界隈”は沸騰する――。あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす”物語”の功罪を炙り出す。「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」(日本経済新聞出版ウェブサイトより)

2位『本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生3』香月美夜[著](TOブックス)

オルトヴィーンからの求愛を断り、奉納舞の稽古から戻ったハンネローレは落ち込んでいた。そこで知らされたのは、今までの自分の言動から父親の中ではすでに婚約者が内定しているという事実。アウブからダンケルフェルガーの領主候補生としての資質が問われていた。自領に留まること、側近との関係の見直し、将来を共に歩む配偶者に求めるもの……。ハンネローレが自分のあやふやな気持ちと立場にようやく一つの決断を下す時、ツェントからの緊急呼び出しがーー!時空を超えた糸が交錯する時、振り回されっぱなしの泣き虫姫が腹を括って走り始める!『女神の化身』の親友が婚約者を決めるために奔走する、恋愛バトルファンタジー第三幕!書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(TOブックスウェブサイトより)

3位『謎の香りはパン屋から2』土屋うさぎ[著](宝島社)

『このミステリーがすごい!』大賞受賞のベストセラー続編 メロンパン、デニッシュ、カツサンド、フレンチトースト、塩パン…… 美味しい〈日常の謎〉いただきます!(宝島社ウェブサイトより)

4位『大河の一滴 最終章』五木寛之[著](幻冬舎)

5位『陰の実力者になりたくて!07』逢沢大介[著](KADOKAWA)

6位『青天』若林正恭[著](文藝春秋)

7位『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ[著](宝島社)

8位『熟柿』佐藤正午[著](KADOKAWA)

9位『憤怒の人 母・佐藤愛子のカケラ』杉山響子[著](小学館)

10位『暁星』湊かなえ[著](双葉社)

〈文芸書ランキング 4月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2026年4月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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