「元カレごはん埋葬委員会」とは? “ままならない気持ち”を描く川代紗生の最新作がランクイン 本屋大賞受賞作が1位[文芸書ベストセラー]

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 4月28日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『イン・ザ・メガチャーチ』が獲得した。第2位は『謎の香りはパン屋から2』、第3位は『青天』となった。

 今週も書店店頭では4月9日に発表された「2026年本屋大賞」で大賞を受賞した『イン・ザ・メガチャーチ』が大々的に展開されており、先々週から3週連続で1位となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった』。2024年に刊行された川代紗生さんの連作短編小説『元カレごはん埋葬委員会』(サンマーク出版)と同じモチーフの連作短編集。三軒茶屋の小さな喫茶店で毎週行われる“元カレごはん埋葬委員会”。そこは失恋を引きずった人たちが、元カレの好きだった思い出のレシピを作り共に食べることで「埋葬」する場所だ。主人公はそこで働く桃子。相談者たちのままならない恋を聞くうち、桃子自身も誰かに選ばれなかった自分に向き合っていく。7編の短編が収録されており、失恋の痛みや、自己を否定しまう気持ち、他者の傷と向き合うこと、傷ついた人々が静かに癒される過程が描かれる。『元カレごはん埋葬委員会』は台湾、韓国、イタリア、アメリカ、イギリスなど世界12カ国で翻訳が決定している。

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1位 『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ[著](日本経済新聞出版)

沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす”物語”の功罪を炙り出す。「神がいないこの国で人を操るには、”物語”を使うのが一番いいんですよ」(日本経済新聞出版ウェブサイトより)

2位『謎の香りはパン屋から2』土屋うさぎ[著](宝島社)

『このミステリーがすごい!』大賞受賞のベストセラー続編 メロンパン、デニッシュ、カツサンド、フレンチトースト、塩パン…… 美味しい〈日常の謎〉いただきます!(宝島社ウェブサイトより)

3位『青天』若林正恭[著](文藝春秋)

オードリー・若林正恭、初小説!人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『大河の一滴 最終章』五木寛之[著](幻冬舎)

5位『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ[著](宝島社)

6位『熟柿』佐藤正午[著](KADOKAWA)

7位『カフェーの帰り道』嶋津輝[著](東京創元社)

8位『月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった』川代紗生[著](サンマーク出版)

9位『八男って、それはないでしょう!32』Y.A[著](KADOKAWA)

10位『暁星』湊かなえ[著](双葉社)

〈文芸書ランキング 4月28日トーハン調べ ※書名・著者名・巻数などの表記はトーハン発表に基づく〉

Book Bang編集部
2026年5月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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