大沢在昌「狩人」シリーズ最新作 歌舞伎町でビル崩落 謎の遺体の身元を追う 「新宿鮫」と並ぶハードボイルド巨編 6年ぶりの第6弾が初登場[文芸書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 5月27日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『イン・ザ・メガチャーチ』が獲得した。第2位は『ブティック』、第3位は『異世界ゆるり紀行19 子育てしながら冒険者します』となった。

4位以下で注目は、5位に初登場の『柩の狩人』。大沢在昌さんが手がける「狩人」シリーズ待望の第6弾で、6年ぶりの最新刊だ。『北の狩人』にはじまり、『砂の狩人』『黒の狩人』『雨の狩人』『冬の狩人』(いずれも幻冬舎)と続く同シリーズは、大沢さんの代表作「新宿鮫」シリーズと並ぶ、大沢ハードボイルドの双璧。新宿署の中年太りながら切れ者として知られる刑事・佐江が、物語ごとに異なる相棒とコンビを組み、欲望と暴力が渦巻く新宿で、闇に潜む悪を追う。

今作の舞台は歌舞伎町。老朽化したビルが突如崩落し、死者10名・負傷者8名という未曾有の大惨事が起こる。遺体の身元特定は難航するが、その中に後輩刑事・滝の名前を見つけた佐江は違和感を覚える。池袋分駐所勤務の滝が、なぜ歌舞伎町のビルに――。滝の元妻の秋絵とともに犠牲者たちの足取りを追ううち、18年前に起きた未解決事件とのつながりが浮かび上がってくる。

本作は日本海新聞、南日本新聞など、地方紙で連載された物語をまとめた一冊。連載中から「毎朝楽しみに待つ一年だった」という熱心な読者の声がSNS上に多数寄せられていた。重厚なハードボイルド小説でありながら、新聞連載発の物語ゆえに一話一話の引きが強く、シリーズ未読の読者でも楽しめる一冊となっている。

 ***

1位『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ[著](日本経済新聞出版)

沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす”物語”の功罪を炙り出す。「神がいないこの国で人を操るには、”物語”を使うのが一番いいんですよ」(日本経済新聞出版ウェブサイトより)

2位『ブティック』池井戸潤[著](ダイヤモンド社)

暗夜を照らす、星になれ。 池井戸潤、待望の最新作! 「君、銀行辞めて、どうするの?」 入行3年目、エリート街道を歩んでいた雨宮秋都は、 ある案件をきっかけに、理不尽な戦力外通告を受けてしまう。 退職を決意した秋都が見つけた、新たな希望とはーー?(ダイヤモンド社)

3位『異世界ゆるり紀行19 子育てしながら冒険者します』水無月静琉[著](アルファポリス)

風の神シルフィリールのミスによって命を落とし、異世界に転生したタクミ。森の中で双子のアレンとエレナを保護した彼は、冒険者として生活を始めた。王子様と一緒に街を出て散策したり、ペットにできそうな魔物を大量に捕まえたり、珍しいキノコをいっぱい採集したり……タクミ達はいつものように、とんでもない豪運を発揮しながら、王都での生活を楽しんでいた。そんなある日、宝飾品の注文を終えて一息ついていたタクミの目の前に、アレンと同じくらいの髪の長さになったエレナが登場して――!?(アルファポリスウェブサイトより)

4位『憤怒の人 母・佐藤愛子のカケラ』杉山響子[著](小学館)

5位『柩の狩人』大沢在昌[著](幻冬舎)

6位『謎の香りはパン屋から2』土屋うさぎ[著](宝島社)

7位『エゴサ厳禁』知念実希人[著](双葉社)

8位『それでも光に手を伸ばす』Payao[著](KADOKAWA)

9位『転生アラサー女子の異世改活 8 政略結婚は嫌なので、雑学知識で楽しい改革ライフを決行しちゃいます!』清水ゆりか[著](ホビージャパン)

10位『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ[著](宝島社)

〈文芸書ランキング 5月27日トーハン調べ ※書名・著者名・巻数などの表記はトーハン発表に基づく〉

Book Bang編集部
2026年5月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク