“めまい”がして立っていられないし、吐き気も…すぐに病院へ行くべき症状とは? 対処方法とセルフケアも紹介

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速やかに医療機関を受診すべきめまいの症状とは

 6~10月は、梅雨や台風の影響で気圧の変化が大きく、めまいが悪化する時期なので注意が必要です。

 耳鼻咽喉科専門医で、日本めまい平衡医学会認定めまい相談医である医学博士の富田正彦医師は、「健康な人であっても、何かがきっかけで耳鳴りやめまいが起こることは珍しくなく、時間がたてば消える一過性のものであれば、心配する必要はありません。一方、めまいや耳鳴りが常にあって日常生活に支障をきたしている場合は治療が必要ですし、めまいや耳鳴りが繰り返し起こったり、ほかの症状も同時に起こっている場合は、重篤な病気のサインである可能性があります」といいます。

 速やかに医療機関を受診すべきめまいの症状とはどのようなものなのか、また、めまいが起きたらどうすればよいのかなどを、富田医師の著書『悩み・不安・困った!を専門医がスッキリ解決 耳鳴り・めまい』(新星出版社刊)より一部抜粋・編集して紹介します。

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 私たち人間は、ある程度不安定な場所でも、ひとりで立つことができます。そこには、体の傾きや回転、加速度(スピード)などを察知する「平衡感覚」という働きがかかわっています。

 平衡感覚は、耳(前庭覚)や目(視覚)、足などの筋肉・腱(体性感覚)から、体の傾きや動きの情報を得て、それらが脳に伝わって統合されることで、「自分の体の傾き・動きはどうなっているか」を把握できることで成り立っています。

 脳で統合した情報は、目や手足、自律神経などに送られ、「体が傾いているから、視点を修正しよう」などと、それぞれの体の部位が無意識のうちにバランスをとろうと働くのです。

 めまいは、この平衡感覚が障害されることで起こる症状です。

 そして、その障害が体のどの部分(領域)の問題・病気によって生じるかで、「前庭性」と「非前庭性」に分けられます。

 前庭性めまいは、平衡感覚にかかわる内耳や脳の異常によるめまい、非前庭性めまいは、それ以外の全身の状態によるめまいのことです。そして、一般的に「めまい」と呼ばれる症状は、前庭性めまいであることがほとんどです。

「前庭」とは、耳の奥(内耳)にある「三半規管」と「耳石器」で構成された、平衡感覚をつかさどる感覚器のことです。

 三半規管では頭部の傾きや回転などを、耳石器では加速度などを情報として感知し、前庭にある神経(前庭神経)を通して脳へと伝達します。

富田雅彦 (トミタマサヒコ) 医学博士。耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医、補聴器相談医。めまい平衡医学会認定めまい相談医。富田耳鼻科クリニック院長。新潟大学医歯学系耳鼻咽喉科助教、長岡赤十字病院耳鼻咽喉科部長を経て、2019年、新潟県新発田市にて富田耳鼻科クリニックを開院。病気の悩みに共感する心で質の高い医療を提供し、日本全国から患者が訪れる。登録者数14万人を超えるYoutubeチャンネルでは、「みみ・はな・のど」の症状に不安や苦痛を感じている視聴者に対して、病院に行かなくても良いように役に立つ知識をわかりやすく解説している。Youtubeチャンネル 耳鼻科医富田のいいみみCh

Fun-Life!
2026年6月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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