「直木賞にぶち当たってこい」オードリー若林 初小説『青天』が直木賞ノミネートでランクイン[文芸書ベストセラー]

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 6月16日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『ファイア・ドーム 上』が獲得した。第2位は『ファイア・ドーム 下』、第3位は『青天』となった。

 3位にランクインした『青天』は、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭さん初の小説。万年2回戦どまりのアメフト部に所属する高校生を主人公とした青春小説。タイトルの「青天」とはアメフトで倒され、空を仰ぎ見るような体勢になってしまうこと。主人公は引退大会で強豪校に敗北した後、進学のための勉強にも身が入らず、不良になるほど反抗的でもない。どっちつかずの自分を抱えたまま、周囲の視線や、仲間との距離感、自身の不甲斐なさや挫折にもがき苦しみながらも、再びアメフトと向き合い、成長していく。

 2026年2月20日に刊行され、累計発行部数は29万部を突破。第175回直木三十五賞の候補作にも選出された。ノミネートにあたり若林さんは《とにかくアメフトが好きで夢中で書いた作品なので、直木賞の候補作に選ばれるとは思ってもいませんでした。 主人公のアリが、想像よりずっと力強く、遠くまで走っていくなあと。「そのまま直木賞にぶち当たってこい」と背中を見守る気持ちです。》とコメントを発表している。同賞の選考会は7月15日に行われる。

第175回直木三十五賞候補作一覧
『けんぐゎい』朝倉かすみ[著](光文社)
『見えるか保己一』蝉谷めぐ実[著](KADOKAWA)
『多類婚姻譚』凪良ゆう[著](講談社)
『#台所のあるところ』原田ひ香[著](文藝春秋)
『青天』若林正恭[著](文藝春秋)

 ***

1位 『ファイア・ドーム 上』辻村深月[著](小学館)

人はなぜ大きな事件に魅了されてしまうのか 噂は、軽薄な娯楽だ。25年前、平穏だったはずの地方都市は、百貨店受付嬢誘拐殺人事件の発生、その報道により揺り動かされ、「噂」という大量の炎が、加害者のみならず被害者にも降り注ぎ、燃えさかった。ようやく静けさを取り戻したかに見える町に燻り続ける因縁が、いま新たな事件を呼び起こす――。「もう言われてるよ!どうせ、親が殺したんだろうって!」――本文より(小学館ウェブサイトより)

2位 『ファイア・ドーム 下』辻村深月[著](小学館)

お前の家は、人殺しだ。真実を知っても、人は忘れていく。25年前の夏、この町には炎が降り注いだ。百貨店受付嬢誘拐殺人事件という、身近で突然起こった全国レベルのニュースを、誰もがいつまでも終わらせたくなかった。傷ついた人をさらに傷つけてしまった土地に、事件の火の粉は、まだ残っている。夏の日、写生遠足の帰りに姿を消した少年は無事に帰ってくるのか?25年前の事件には、「まだ明かされていない」事実が本当にあるのか?「病気なんかで、死ねると思うな」――本文より(小学館ウェブサイトより)

3位 『青天』若林正恭[著](文藝春秋)

オードリー・若林正恭、初小説!人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位 『多類婚姻譚』凪良ゆう[著](講談社)

5位 『サイレント・ウィッチ XII 沈黙の魔女の隠しごと』依空まつり[著](KADOKAWA)

6位 『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ[著](日本経済新聞出版)

7位 『口に関するアンケート』背筋[著](ポプラ社)

8位 『憤怒の人 母・佐藤愛子のカケラ』杉山響子[著](小学館)

9位 『ブティック』池井戸潤[著](ダイヤモンド社)

10位 『百花宮のお掃除係 14 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。』黒辺あゆみ[著](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 6月16日トーハン調べ ※書名・著者名・巻数などの表記はトーハン発表に基づく〉

Book Bang編集部
2026年6月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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