【話題の本】『20代で得た知見』F著 口コミで広がる「哲学」

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SNSで絶大な人気を誇る覆面作家によるベストセラーエッセーが、根強い支持を集めている。令和2年の刊行以来、48刷累計75万部を超え、現在でも書店の週間ランキングにたびたびランクインしている。

著者はこれまで、エッセー『いつか別れる。でもそれは今日ではない』や、大学生の葛藤を描いた小説『真夜中乙女戦争』を刊行。担当編集者によると、次回作のテーマを模索する中で、著者が「自身が20代で得た知見」について語った内容が非常に面白かったため、そのまま執筆を依頼したという。

本書は「二十代の人生は、忘れがたい断片にいくつ出会い、心を動かされたかで決まる」とし、「絶望するな、しかし生き急げ」「初心者であることを恥じない」「愛とは、本人が振り絞ることができる全力のこと」といった、世界との向き合い方を考える180以上の哲学的断片を収録した。

大きな反響を呼んだ理由について、担当編集者は「シンプルかつ端的なタイトルが関心を引いた」ことに加え、「読者が自分ごとに置き換えやすく、知見を人に共有したくなるという動きも生み、口コミにつながった」と分析している。(KADOKAWA・1430円)

三宅令

産経新聞
※この記事の内容は掲載当時のものです

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