直木賞は朝倉かすみ『けんぐゎい』 週間ベストセラーでは凪良ゆう、オードリー若林の候補作がランクイン[文芸書ベストセラー]

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 7月14日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『夏帆─The Tale of KAHO─』が獲得した。第2位は『口に関するアンケート』、第3位は『目が』となった。

 4位以下で注目は8位にランクインした『多類婚姻譚』と9位にランクインした『青天』。どちらも7月15日に発表された第175回直木賞の候補作。受賞は朝倉かすみさんの『けんぐゎい』となった。

『多類婚姻譚』は、凪良ゆうさんの最新作。講談社の小説誌で連載されていた連作短編を加筆改稿した単行本で、5組のカップルを通して現代の多様な結婚のかたちを描く。セクシュアリティ・ジェンダー、金銭感覚、世代間格差、成育環境といった現代的な価値観の相違を、結婚という制度を通じて鋭く、そして温かく問いかける。

『青天』は、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭さん初の小説。万年2回戦どまりのアメフト部に所属する高校生を主人公とした青春小説。タイトルの「青天」とはアメフトで倒され、空を仰ぎ見るような体勢になってしまうこと。主人公は引退大会で強豪校に敗北した後、進学のための勉強にも身が入らず、不良になるほど反抗的でもない。どっちつかずの自分を抱えたまま、周囲の視線や、仲間との距離感、自身の不甲斐なさや挫折にもがき苦しみながらも、再びアメフトと向き合い、成長していく。

第175回直木三十五賞候補作一覧
『けんぐゎい』朝倉かすみ[著](光文社)
『見えるか保己一』蝉谷めぐ実[著](KADOKAWA)
『多類婚姻譚』凪良ゆう[著](講談社)
『#台所のあるところ』原田ひ香[著](文藝春秋)
『青天』若林正恭[著](文藝春秋)

 ***

1位 『夏帆─The Tale of KAHO─』村上春樹[著](新潮社)

「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」26歳の絵本作家、夏帆は初対面の男にいきなりこう告げられた。とびきり美しくも賢くもなく、ただ少しばかり好奇心の強い彼女は、怒りよりもショックよりも、ただ純粋に驚いた。しかしそれから彼女の周りでは、実にさまざまな奇妙な出来事が起こりはじめる。(新潮社ウェブサイトより)

2位 『口に関するアンケート』背筋[著](ポプラ社)

3位 『目が』背筋[著](ポプラ社)

4位 『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ[著](日本経済新聞出版)

5位 『ファイア・ドーム 上』辻村深月[著](小学館)

6位 『月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった』川代紗生[著](サンマーク出版)

7位 『ファイア・ドーム 下』辻村深月[著](小学館)

8位 『多類婚姻譚』凪良ゆう[著](講談社)

9位 『青天』若林正恭[著](文藝春秋)

10位 『それでも光に手を伸ばす』Payao[著](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 7月14日トーハン調べ ※書名・著者名・巻数などの表記はトーハン発表に基づく〉

Book Bang編集部
2026年7月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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