石原莞爾は名将だったのか? 「海軍善玉論」は本当か? 山本五十六は戦争に反対だったのか? 歴史探偵団が語り尽くした一冊[新書ベストセラー]

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山本五十六 国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/)より

 7月14日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』が獲得した。第2位は『継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」』、第3位は『年とる力』となった。

 4位以下で注目は、10位に初登場の『虚構の昭和史 海軍善玉論、石原莞爾名将論の陥穽』。ノンフィクション作家の保阪正康さん、大和ミュージアム館長で海軍史研究の第一人者・戸高一成さん、『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』(岩波新書、新書大賞2020大賞)などで知られる戦史研究者・大木毅さん、現代史研究を代表する3人による鼎談形式で、戦後に流布してきた昭和史の虚構を検証した一冊だ。陸軍に比べて海軍は開戦に消極的で良識的だったとする「海軍善玉論」は本当か。石原莞爾は本当に名将だったのか。山本五十六は「戦争に反対」したのか――。戦後に広まった数々の幻想と妄想を、旧軍人の証言を直に聞いてきた3人が検証し、そうした言説がなぜ生まれ、どう広まったのか、その背景までも考察する。

 俎上に載せられるのは、怪しげな証言をもとに理想化された戦史、真相の露見を恐れた人々による卑劣な隠蔽や改ざん、陸海軍がいかに歴史を語り直し責任の所在を曖昧にしてきたか、司馬遼太郎の『坂の上の雲』が触れなかった事柄など、昭和という時代の空気を知る「歴史探偵団」の3人が、語り尽くす。戦後八十年の節目に、語り継がれてきた常識を問い直す。定説や「本人の証言」を鵜呑みにせず、史実を見極めたい人にこそ手に取ってほしい一冊だ。

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1位 『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』林真理子[著](幻冬舎)

70代は頭も体もまだ大丈夫。それなりに蓄えもできている。でもこれまでと全く同じことをしていたらダメ。できないことは諦め、楽しいことを大事にし、人生の新しいステージに立とう。同じ年代とばかりつるまず、ダイエットはしない。嫌われずに自慢話をするテクニック、お金にキレイな人と思われるおごり方――。72歳の人気作家が本音で語る「健康」「おしゃれ」「仕事」「お金」「人間関係」「趣味」。確実に近づく「その日」を見つめ、今の1分1秒を楽しんで生きるための、痛快・人生論。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位 『継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」』河内春人[著](中央公論新社)

5世紀以前、複数の王族集団から適任者が即位していた大王。だが6世紀初頭、ヤマト王権の招聘によって、王権との血縁が不明瞭な北陸の有力豪族が即位する。継体天皇である。彼はどのような背景を持ち、なぜ即位できたのか――。王位継承後、朝鮮半島の新羅、九州の国造磐井など敵対勢力と向き合い、反乱を収めて権威を確立していく。血統重視の世襲による天皇家を創った「始祖王」継体天皇と、6世紀の倭の実態を描く。(中央公論新社ウェブサイトより)

3位 『年とる力』阿川佐和子[著](文藝春秋)

七十過ぎても楽しく元気に過ごす秘訣とは 誰にとっても初体験 着物、俳句……七十にして始める。喉もと過ぎれば更年期。一つ失うたびに笑ってみる。そんなに楽しいことばかりじゃないけどね(笑)■シリーズ累計237万部突破!■物忘れがひどい。すぐ疲れる。動脈硬化……。身体がボロボロになり、世の中は不安ばかり。高齢初心者になったアガワが披露する、これからの人生を楽しく笑って過ごすための51のヒント。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位 『ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』鶴見太郎[著](中央公論新社)

5位 『定年後の日本人は世界一の楽園を生きる〈実践・成功編〉』佐藤優[著](飛鳥新社)

6位 『知らないと恥をかく世界の大問題17 米・中・露、三極構造の時代』池上彰[著](KADOKAWA)

7位 『「アメリカの戦争」と世界危機 イラン侵攻は何をもたらすのか』三牧聖子[編](岩波書店)

8位 『堤未果の『すばらしい新世界』 スマホで赤ちゃんを注文する日』堤未果[著](集英社)

9位 『限界地方政治』黒猫ドラネコ[ほか著](扶桑社)

10位 『虚構の昭和史 海軍善玉論、石原莞爾名将論の陥穽』保阪正康[述] 戸高一成[述] 大木毅[述](KADOKAWA)

〈新書ランキング 7月14日トーハン調べ ※書名・著者名・巻数などの表記はトーハン発表に基づく〉

Book Bang編集部
2026年7月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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