「床が見えないほどの“ゴミ屋敷”で暮らしていた」汚部屋から卒業できた女性が最初にやったこととは

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片付けが苦手でも続くコツとは(Image by PhotoAC)


「片付けてもすぐ散らかる」
「部屋をスッキリさせたいのに、なぜかうまくいかない」

 ――そんな悩みを抱えている人は少なくありません。

 床が見えないほどの“ゴミ屋敷”で暮らしていた藤原華さんも、かつては同じような悩みを抱えていました。しかし、試行錯誤を重ねた結果、誰でも無理なく続けられる片付けの方法を見つけ、現在はおしゃれで居心地のよい空間を実現したといいます。

 そんな藤原華さんの著書『まずは5個捨てるだけ! 今度こそ、部屋が片付く。』(あさ出版)では、「捨てる」「収納する」「部屋をつくる」「維持する」と、4つのステップで理想の部屋をつくる方法を紹介しています。

 本書より、片付けが苦手な人でも今日から実践できる最初のステップ・「捨てる」のコツを一部抜粋・編集して紹介します。

ゴミ屋敷から理想の部屋へ――著者が見つけた片付けの方法

 そこまでモノは多くないはずなのに、なぜか部屋が雑然としている。

 収納が使いにくいし、一念発起して部屋を片付けてみても、片付いたように見えない。

 少なくとも、おしゃれではない……。

 昨日片付けたのに、もう散らかっている……。

 もしかして、私には片付けは向いていないのかもしれない……。

 そんなふうに感じたことは、ありませんか? それでも、心のどこかで、

「部屋をキレイにしたい!」
「できることなら、部屋を自分がいちばんくつろげる場所にしたい」
「帰ってきたとき、ホッとできる空間にしたい!」

 と思っている方にこそ、この本を手に取っていただきたいです。

 その願い、実現できるんです!

 ものすごく散らかっていた私の部屋、めちゃくちゃ可愛くなりました。

 次の写真をご覧ください。


すっきり片付いて明るいお部屋

 本当に本当に大変だったけど、「憧れのすっきり片付いたお部屋」を実現することができたんです。

 でも、この写真を見て、

「片付けがもともと得意だったんでしょ?」
「こんな部屋にするのは、自分には無理だよ……」

 と思った方もいらっしゃるかもしれません。

 いえ、無理じゃないんです!

 だって私、もともとこんなゴミ屋敷に住んでいましたから。


床がほぼ見えないゴミ屋敷

 見てのとおり、モノがあふれすぎて床がほとんど見えていませんでした。

 でも、このレベルの人間でも写真1枚目のようなおしゃれなお部屋にできたんです(片付けをしてモノをごっそりと捨てたら、コンパクトな部屋でOKになり引っ越しもできました!)。

 このビフォーアフターを見たら、

「えっ……、うちよりはるかに散らかってる……」
「でも、ここまでキレイにできるんだ……」
「じゃあ、『ちょっと散らかってるんだよな……』くらいのレベルのうちなら、サクっと簡単に片付けできるかも?」

 と希望が持てそうですよね。

 それでは早速、片付けの最初の一歩である「捨てる」のコツをご紹介しましょう。

まずは「1日5個捨て」から始める

 まずは1週間だけ、「1日5個」でいいので、毎日いらないモノを捨ててみましょう。

「1日5個捨て」から始めるのは、5個程度なら1~2分で終わるため、「これくらいならやろう」と気軽に取りかかれるからです。

 片付けでいちばんやってはいけないのは、最初に「次の休みに一気にやるぞ!」と意気込むこと。

 タスクが大きすぎると、「面倒くさいな……」と感じてしまい、結果的に何も進まなくなります。

 たとえば、「8万文字の文章を書いてください」と言われたら気が重くなりますが、「140文字の文章を書いてください」と言われたら、「それくらいなら書けるかも?」と感じますよね。

 片付けも同じです。

 おすすめなのは、朝、家を出る前に5個だけ捨てること。

 短時間で終わるうえ、バタバタした時間帯なので、捨てようかどうかウジウジ悩む暇がありません。

「これ、高かったし……」などと考える余裕がない分、サクッと手放せるのです。

 ただし、「1日5個捨て」が習慣になるまでは、「あっ、今朝捨てるの忘れた!」となりがちです。

 慣れるまでは、「家を出る前に5個捨てる!」と書いた紙を玄関や冷蔵庫など、目に入る場所に貼っておくと、やり忘れ防止になり、無理なく続けられます。

「1日5個捨て」は、片付けのスタートとしてこれまでたくさんの人にやってもらいましたが、続けるほどどんどん楽しくなります。

 また、続けていくと、捨てることが習慣化し「無意識のうちに」視界に入った不要なモノを捨てられるようになります。

 早速、まずは5個、捨ててみましょう!

捨てる決断ができないモノは「紙袋大作戦」を決行する

「これはさすがに捨てられない……」と、手放すふんぎりがつかないモノもありますよね。

 そんなときにおすすめなのが、その迷っているモノをいったん紙袋に入れ、押し入れの奥など見えない場所にしまってしまう方法です。

 紙袋に入れたら、そのまま1カ月間、完全に放置します。そして、次の二つの条件を満たしていたら、紙袋は開けずにそのまま手放します。

・1カ月間、一度も使わなかった
・中に何が入っているか思い出せない

 使っていないうえに、中身も忘れている。それはもう「持っていない」のと同じ状態ですよね。

 だからこそ、迷わずそのまま手放してOK。

 ここで大事なポイントがあります。

 それは、1カ月経ったあとに、絶対に中身を見ないこと。開けてしまうと、「やっぱり捨てるのやめようかな……」と決意が一気に鈍ってしまいます。

 そして、紙袋にはあらかじめ「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」など、分別内容を書いておきましょう。そうしておけば、中身を見ずにそのままゴミに出せます。

 また、「押し入れに入れたまま存在を忘れてしまう」ことを防ぐために、スマホのカレンダーアプリで通知を設定しておきましょう。1カ月後に通知が来れば、判断を先延ばしせずに済みます。

 なお、ゴミ出しの方法には注意が必要です。

 多くの自治体で「紙袋に包んだゴミを透明なゴミ袋に入れて出す」形なら回収OKとされていますが、紙袋のまま出すことを禁止している自治体もあります。

 必ず、お住まいの自治体のルールを確認したうえでゴミを出してくださいね。

「どうしても手放せない」ときは、広い部屋を一度体験してみる

「どうしても手放せない!」というモノがある場合は、宅配収納を使って荷物を一度預けてみるのも一つの方法です。

 宅配収納とは、いわば、トランクルームのとても小さいバージョン。「今は使わないけれど、家に置き場がない……」というときにおすすめです。

 宅配収納のメリットは、大きく二つあります。

 一つ目は、「広い部屋を体験できる」こと。

 捨てるかどうか迷っているモノを預けると、その分だけ部屋が一気に広くなります。

 その状態で暮らしてみて、「この広さで生活したい!」と感じたら預け先でそのまま処分してもらいましょう。

 売れる状態のモノならオークションで販売してくれるサービスもありますし、個人情報が載った書類を溶解処分してくれるところもあります。

 何よりも捨てたあとの、すっきり片付いた部屋を疑似体験できるのが、最大の魅力です。

 逆に、広い部屋を体験してみても「やっぱりモノに囲まれているほうが落ち着く」と思ったなら、宅配収納から引き出して家に戻せばOK。無理に捨てなくていい、という安心感もあります。

 二つ目のメリットは、「今の季節には使わないモノ」を預けられること。

 たとえばスキー用品。冬以外の季節は宅配収納に預けておくと、大きな荷物が家から消え、押し入れが驚くほど広くなります。

 

 宅配収納サービスは種類も多く、安いと月額で数百円から利用できる場合もあります。試してみる価値は十分にあるでしょう。

 多くのサービスでは、引き出し依頼をすれば1~2日で自宅に届くため、「必要な日に間に合わなかった」という心配もほとんどありません。

無理なく続けることが、片付け成功への近道

 片付けというと、「一気に捨てなければならない」「完璧に片付けなければならない」と考えがちです。

 しかし、大切なのは、自分に合ったやり方で少しずつ環境を整えていくことです。部屋が変われば、暮らし方や気持ちにも大きな変化が生まれます。

 ぜひ今日からまずは1日5個捨てることから始めてみてください。

藤原華(ふじわら・はな)
「これなら、できるかも?」と思える気軽な片付けのコツを、Xやnoteで発信中。新聞社の取材が来るほどのゴミ屋敷住人から一念発起し、汚部屋脱出に成功。その体験を綴ったエッセイ「100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた」が日本最大級の創作コンテスト「note 創作大賞」で優秀賞を受賞。書籍化され、『片づけをプロジェクト管理してみたら汚部屋が生まれ変わった』(宝島社)を出版。現在も「今日ここの片付け一緒にやろー!」と呼びかけながら、片付けのハードルを下げ続けている。整理収納アドバイザー準1級取得。

あさ出版
2026年7月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

あさ出版

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