「台湾有事には関わるな」「核武装は必要」「対米追従は自殺行為」エマニュエル・トッドの新著が話題 内田樹×望月衣塑子の対談本もランクイン[新書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 9月24日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』が獲得した。第2位は『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』、第3位は『継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」』となった。

 4位以下で注目は4位に初登場の『なぜ日本が世界に必要なのか』。フランスの歴史人口学者・家族人類学者エマニュエル・トッド氏による日本論。『西洋の敗北』『西洋の敗北と日本の選択』(いずれも文藝春秋)に続く新刊で、20回以上日本を訪れてきた親日家が、西洋的な普遍主義の枠組みでは測れない日本の特質を分析し、グローバル社会において日本が取るべき立場を訴えている。トッド氏が説くのは「退廃した米国と心中するな」「世界は米国からの自立を求めている」「台湾有事には関わるな」「美意識も核兵器も必要だ」。日本人の家族形態や宗教、世界観といった長い時間をかけて培われてきた特質についての考察と、いまの世界情勢で日本が進むべき道への提言とが、ひとつながりの論理で語られる。同じ「直系家族」を持つがゆえに似ているとされてきたドイツとの対比から、対米追従とは異なる道を問いかける一冊だ。

 同じく4位以下で注目は6位にランクインした『常識なき世界を生き延びるために』。思想家の内田樹さんと、東京新聞記者の望月衣塑子さんによる対談本。政治、社会、メディア、国際情勢など時事問題を論じながら、出来事そのものではなく、その背後にある「文脈」を読み解こうとする。ニュースを点で追うのではなく線で読み、分断が加速する「常識なき世界」において、私たちに何ができるかを問い直す一冊だ。

 ***

1位『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』林真理子[著](幻冬舎)

70代は頭も体もまだ大丈夫。それなりに蓄えもできている。でもこれまでと全く同じことをしていたらダメ。できないことは諦め、楽しいことを大事にし、人生の新しいステージに立とう。同じ年代とばかりつるまず、ダイエットはしない。嫌われずに自慢話をするテクニック、お金にキレイな人と思われるおごり方――。72歳の人気作家が本音で語る「健康」「おしゃれ」「仕事」「お金」「人間関係」「趣味」。確実に近づく「その日」を見つめ、今の1分1秒を楽しんで生きるための、痛快・人生論。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』赤根智子[著](文藝春秋)

二つの戦争、そして戦後国際秩序の行方は(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

3位『継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」』河内春人[著](中央公論新社)

5世紀以前、複数の王族集団から適任者が即位していた大王。だが6世紀初頭、ヤマト王権の招聘によって、王権との血縁が不明瞭な北陸の有力豪族が即位する。継体天皇である。彼はどのような背景を持ち、なぜ即位できたのか――。王位継承後、朝鮮半島の新羅、九州の国造磐井など敵対勢力と向き合い、反乱を収めて権威を確立していく。血統重視の世襲による天皇家を創った「始祖王」継体天皇と、6世紀の倭の実態を描く。(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『なぜ日本が世界に必要なのか』エマニュエル・トッド[著](文藝春秋)

5位『病気の9割は自分で治せる!』長尾和宏[著](PHP研究所)

6位『常識なき世界を生き延びるために』内田樹[著]望月衣塑子[著](朝日新聞出版)

7位『ゆっくり急げ Festina Lente』ヤマザキマリ[著](中央公論新社)

8位「堤未果の『すばらしい新世界』 スマホで赤ちゃんを注文する日」堤未果[著](集英社)

9位『小栗上野介 「逆賊」とされた開明派幕臣』塚越俊志[著](中央公論新社)

10位『ヒトとAI』岡野原大輔[著](岩波書店)

〈新書ランキング 9月24日トーハン調べ ※書名・著者名・巻数などの表記はトーハン発表に基づく〉

Book Bang編集部
2026年9月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク