はりねずみのルーチカ カギのおとしもの

はりねずみのルーチカ カギのおとしもの

著者
かんの ゆうこ [著]/北見 葉胡 [著]
出版社
講談社
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784061957473
発売日
2013/10/18
価格
1,430円(税込)

内容紹介

ルーチカは、家を一歩でたとたん、あしもとになにかがおちているのをみつけたのです。ひろいあげてみると、それは、みおぼえのない小さなカギでした。「こんなところにカギがおちてる。いったい、だれの家のカギだろう。」よくみると、カギにはひもがとおしてあって、その先には葉っぱでつくられたカードがついていました。そこには、あまりじょうずとはいえない字で、なにかメッセージがかかれています。

ルーチカは、家を一歩でたとたん、あしもとになにかがおちているのをみつけたのです。ひろいあげてみると、それは、みおぼえのない小さなカギでした。
「こんなところにカギがおちてる。いったい、だれの家のカギだろう。」
よくみると、カギにはひもがとおしてあって、その先には葉っぱでつくられたカードがついていました。そこには、あまりじょうずとはいえない字で、なにかメッセージがかかれています。
「『お……ください。』? うーん、まんなかは、なんてかいてあるのかなぁ。」
 ルーチカは、カードをみながらちょこんと首をかしげました。さいしょの「お」と、さいごの「ください。」はよみとれるのですが、この葉っぱはよほどおいしかったらしく、あちらこちらが虫にくわれて、すっかりよめなくなっていたのです。葉っぱをうらがえしてみると、なにか森の絵のようなものがかかれていましたが、もちろんそれも虫食いだらけでよくわかりません。
「とにかく、このカギのもち主をさがさなきゃ。きっと今ごろ、こまっているにちがいないもの。」──本文より。
フェリエの国に住むハリネズミのルーチカとなかまたち。
ある日ルーチカは「お○○○○○ください」と書いてある、虫食いの葉っぱつきの鍵を拾います。
いったい、なんて書いてあったのかな?そして誰の鍵なのかな?フェリエのみんなが知恵を出し合って鍵の持ち主を探します。
言葉遊びが楽しい、表題の「かぎのおとしもの」のほか、秋の森の恵みをみんなで宝探しする「レペテの実とふしぎなたね」
月が満ち欠ける理由を想像させる劇中劇「うれしかったお月さま」の3作。
かわいい動物たちがくりひろげる楽しいストーリーに心温まるメッセジーがこめられた物語です。すべての見開きに美しい挿絵が入る贅沢な一冊です。

データ取得日:2024/04/23  書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます