四百三十円の神様

四百三十円の神様

著者
加藤 元 [著]
出版社
講談社
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784062202220
発売日
2016/08/05
価格
1,650円(税込)

内容紹介

「四百三十円の神様」
子供の頃からプロ野球になるという夢を追い続けてきた大学野球の大型遊撃手。ケガでプレーすることを断念し、友人の代理で入ったバイト先の牛丼屋で起こった小さな奇跡が、青年の心にほのかだが確かな灯りをともす。
「あの川のほとりで」
父から引きついた割烹を切り盛りする初老の男。妻との間にはすきま風が吹いて、口論が絶えず、息子たちとの関係も微妙な今日この頃。疲れた頭と身体を癒そうと釣りに出かけた渓流の河原で、すっかり忘れ去っていたが、心の奥底で最も会いたかった人に出会う。
「いれずみお断り」
肩を怒らせ、社会を斜めに押し切るように生きてきたアウトローが、年をとってすっかり落ちぶれた――そんな老人と病気の子猫を通してかかわってしまった獣医。迷惑しか被っていないと思っていたのに、その孤独な死を看取ったとき、思いもしなった感情が噴き出す。
「腐ったたぬき」
同級生に誘われて参加した高校の文芸部の「研究会」という名のディスカッション。今回の題材はなんと『文福茶釜』。繰り広げられるのは、曲解の嵐、荒唐無稽、抱腹絶倒のバトルロイヤルだった!?
他に「ヒロイン」「九月一日」「鍵は開いた」の三編を収録。

データ取得日:2024/04/24  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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