掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

著者
ルシア・ベルリン [著]/岸本 佐知子 [訳]
出版社
講談社
ジャンル
文学/外国文学小説
ISBN
9784065273074
発売日
2022/03/15
価格
990円(税込)

内容紹介

死後10年を経て再発見された、奇跡の作家。
大反響の初邦訳作品集、ついに文庫化!

2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位
第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位

毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。
道路の舗装材を友だちの名前みたいだと感じてしまう、独りぼっちの少女(「マカダム」)。

波乱万丈の人生から紡いだ鮮やかな言葉で、本国アメリカで衝撃を与えた奇跡の作家。
大反響を呼んだ初の邦訳短編集。

何でもないものが詩になる、空前絶後の作家。
――川上未映子

そこに何が書かれているのか、長年考え続けることになるような短篇が並ぶ。
――円城 塔 「朝日新聞」(2019年8月11日付朝刊)より

読み終えるのが惜しくて惜しくて、一日一篇だけと自分に課していました。
いつまでも読み続けていたい一冊です。
――小川洋子
「パナソニック メロディアス ライブラリー」(TOKYO FM/JFN)より

人生はただ苛酷なわけでも、ただおかしいわけでも、ただ悲しいわけでも、ただ美しいわけでもなく、それらすべてであり、それ以上のものだ。それをわからせてくれるのが小説で、人生をそのように見る方法を提供するのが小説というものなのだ。ルシア・ベルリンの短篇は、それを私たちに教えてくれる。
――中島京子 「毎日新聞」より

彼女の鋭利で心地よい言葉は、私が何者だったかを思い出させる。
――深緑野分 noteより

救い難い状況、人の弱さや卑劣さをきっぱりと描き出す文章は、苦いユーモアとふてぶてしい気高さに満ちている。
――藤野可織 「信濃毎日新聞」より

自分を突き放したクールさがある。一読して、うわ、かっこいいなと思った。
――山内マリコ 「日本経済新聞」より

※「朝日新聞」からの引用箇所については、朝日新聞社に無断で転載することを禁じる(承諾番号22-0742)

データ取得日:2024/04/18  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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